多治見市議会 > 2004-03-23 >
03月23日-05号

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  1. 多治見市議会 2004-03-23
    03月23日-05号


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    最終取得日: 2022-12-31
    平成16年  3月 定例会(第1回)議事日程 平成16年3月23日(火曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 承第1号 専決処分の承認を求めるについて 第3 議第1号 多治見市有林野管理条例を廃止するについて 第4 議第2号 多治見市技能労務職員の給与の種類及び基準を定める条例を制定するについて 第5 議第3号 多治見市修繕引当基金条例を制定するについて 第6 議第4号 多治見市放置自動車の適正な処理に関する条例を制定するについて 第7 議第5号 多治見市土岐川観察館の設置及び管理運営に関する条例の一部を改正するについて 第8 議第6号 多治見市職員定数条例の一部を改正するについて 第9 議第7号 多治見市一般職の任期付研究員の採用、給与及び勤務時間の特例に関する条例の一部を改正するについて 第10 議第8号 多治見市の公益法人等への職員の派遣等に関する条例等の一部を改正するについて 第11 議第9号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正するについて 第12 議第10号 多治見市職員の給与に関する条例の一部を改正するについて 第13 議第11号 多治見市職員退職手当に関する条例の一部を改正するについて 第14 議第12号 多治見市道路占用料徴収条例及び多治見市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の一部を改正するについて 第15 議第13号 多治見市下水道条例の一部を改正するについて 第16 議第14号 多治見市火災予防条例の一部を改正するについて 第17 議第15号 東濃西部合併協議会の廃止について 第18 議第16号 平成15年度多治見市一般会計補正予算(第7号) 第19 議第17号 平成15年度多治見市南姫財産区事業特別会計補正予算(第2号) 第20 議第18号 平成15年度多治見市土地取得事業特別会計補正予算(第1号) 第21 議第19号 平成15年度多治見市下水道事業特別会計補正予算(第5号) 第22 議第20号 平成15年度多治見市駐車場事業特別会計補正予算(第3号) 第23 議第21号 平成15年度多治見市営住宅敷金等特別会計補正予算(第1号) 第24 議第22号 平成15年度多治見市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号) 第25 議第23号 平成15年度多治見市老人保健事業特別会計補正予算(第2号) 第26 議第24号 平成15年度多治見駅北土地区画整理事業特別会計補正予算(第3号) 第27 議第25号 平成15年度多治見市介護保険事業特別会計補正予算(第3号) 第28 議第26号 平成15年度多治見市廃棄物発電事業特別会計補正予算(第2号) 第29 議第27号 平成15年度多治見市一般廃棄物埋立税を財源とする環境整備事業特別会計補正予算(第2号) 第30 議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算 第31 議第29号 平成16年度多治見市南姫財産区事業特別会計予算 第32 議第30号 平成16年度多治見市土地取得事業特別会計予算 第33 議第31号 平成16年度多治見市下水道事業特別会計予算 第34 議第32号 平成16年度多治見市駐車場事業特別会計予算 第35 議第33号 平成16年度多治見市営住宅敷金等特別会計予算 第36 議第34号 平成16年度多治見市国民健康保険事業特別会計予算 第37 議第35号 平成16年度多治見市老人保健事業特別会計予算 第38 議第36号 平成16年度多治見市農業集落排水事業特別会計予算 第39 議第37号 平成16年度多治見駅北土地区画整理事業特別会計予算 第40 議第38号 平成16年度多治見市介護保険事業特別会計予算 第41 議第39号 平成16年度多治見市廃棄物発電事業特別会計予算 第42 議第40号 平成16年度多治見市一般廃棄物埋立税を財源とする環境整備事業特別会計予算 第43 議第41号 平成16年度多治見市水道事業会計予算 第44 議第42号 平成16年度多治見市病院事業会計予算 第45 議第43号 市道路線の認定について 第46 議第44号 市道路線の認定について 第47 議第45号 市道路線の認定について 第48 議第46号 市道路線の認定について 第49 議第47号 土地の取得について 第50 議第48号 多治見市固定資産評価審査委員会委員の選任について 第51 議第49号 多治見市子どもの権利擁護委員の選任について 第52 議第50号 多治見市南姫財産区管理委員の選任について 第53 発議第1号 郵政公社の国民サービスの向上とユニバーサルサービスの確保についての意見書の提出について 第54 発議第2号 イラクからの自衛隊引き揚げを求める意見書の提出について 第55 発議第3号 65歳まで働ける雇用環境の整備を求める意見書の提出について    (第2から第49まで 委員長報告~表決、第50から第52まで 提案説明~表決、第53から第55まで 提案説明~表決)          --------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり          --------------------出席議員(24名)          1番    安藤英利君          2番    大安歳博君          3番    仙石三喜男君          4番    石田浩司君          5番    各務幸次君          6番    斉藤 潔君          7番    若尾円三郎君          8番    加藤信弘君          9番    宮嶋由郎君         10番    岡田智彦君         11番    伴野誠治君         12番    井上あけみ君         13番    水野由之君         14番    中山勝子君         15番    中道育夫君         16番    市原博嗣君         17番    松浦文雄君         18番    富田正幸君         19番    若尾靖男君         20番    春田富生君         21番    二和田美枝子君         22番    水野忠勝君         23番    森 寿夫君         24番    三宅 昇君          --------------------説明のため出席した者の職氏名         市長       西寺雅也君         助役       江口賢治君         収入役      長江松男君         教育長      岡田幸三君         教育参与     原 和久君         理事兼企画部長  吉田盛厚君         企画部部長    木股信雄君         総務部長     酒井孝志君         健康福祉部長   伊藤正司君         環境経済部長   今井康雄君         都市計画部長   坂崎 敏君         建設部長     本田欣男君         水道部長     小栗光長君         消防長      深谷幸作君         病院事務部長   加地上二君         監査委員事務局長 古川 皓君          --------------------職務のため出席した事務局職員         事務局長     坂崎裕生         書記       大島好隆         書記       本多栄治         書記       玉野和道          -------------------- △開議     午前10時00分開議 ○議長(春田富生君) これより、本日の会議を開きます。          -------------------- △第1 会議録署名議員の指名 ○議長(春田富生君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において、7番 若尾円三郎君、8番 加藤信弘君の両君を指名いたします。          -------------------- △第2 承第1号から第48 議第46号まで ○議長(春田富生君) この際、日程第2、承第1号から日程第48、議第46号までを一括議題といたします。          --------------------             〔議案掲載省略〕          --------------------             総務常任委員会審査報告書 本委員会に付託の事件は、審査の結果、次のとおり決定しましたので、会議規則第 102条の規定により報告します。                 記事件番号件名審査結果承第1号専決処分の承認を求めるについて承認すべきもの議第2号多治見市技能労務職員の給与の種類及び基準を定める条例を制定するについて原案可決議第3号多治見市修繕引当基金条例を制定するについて原案可決議第6号多治見市職員定数条例の一部を改正するについて原案可決議第7号多治見市一般職の任期付研究員の採用、給与及び勤務時間の特例に関する条例の一部を改正するについて原案可決議第8号多治見市の公益法人等への職員の派遣等に関する条例等の一部を改正するについて原案可決議第9号議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正するについて原案可決議第10号多治見市職員の給与に関する条例の一部を改正するについて原案可決議第11号多治見市職員退職手当に関する条例の一部を改正するについて原案可決議第14号多治見市火災予防条例の一部を改正するについて原案可決議第16号平成15年度多治見市一般会計補正予算(第7号)(所管部分)原案可決議第17号平成15年度多治見市南姫財産区事業特別会計補正予算(第2号)原案可決議第18号平成15年度多治見市土地取得事業特別会計補正予算(第1号)原案可決議第28号平成16年度多治見市一般会計予算(所管部分)原案可決議第29号平成16年度多治見市南姫財産区事業特別会計予算原案可決議第30号平成16年度多治見市土地取得事業特別会計予算原案可決議第47号土地の取得について原案可決 平成16年3月9日 多治見市議会議長 春田富生様                          総務常任委員長 各務幸次          --------------------             経済教育常任委員会審査報告書 本委員会に付託の事件は、審査の結果、次のとおり決定しましたので、会議規則第 102条の規定により報告します。                 記事件番号件名審査結果議第1号多治見市有林野管理条例を廃止するについて原案可決議第4号多治見市放置自動車の適正な処理に関する条例を制定するについて原案可決議第16号平成15年度多治見市一般会計補正予算(第7号)(所管部分)原案可決議第26号平成15年度多治見市廃棄物発電事業特別会計補正予算(第2号)原案可決議第27号平成15年度多治見市一般廃棄物埋立税を財源とする環境整備事業特別会計補正予算(第2号)原案可決議第28号平成16年度多治見市一般会計予算(所管部分)原案可決議第39号平成16年度多治見市廃棄物発電事業特別会計予算原案可決議第40号平成16年度多治見市一般廃棄物埋立税を財源とする環境整備事業特別会計予算原案可決 平成16年3月10日 多治見市議会議長 春田富生様                        経済教育常任委員長 斉藤 潔          --------------------             建設常任委員会審査報告書 本委員会に付託の事件は、審査の結果、次のとおり決定しましたので、会議規則第 102条の規定により報告します。                 記事件番号件名審査結果議第5号多治見市土岐川観察館の設置及び管理運営に関する条例の一部を改正するについて原案可決議第12号多治見市道路占用料徴収条例及び多治見市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の一部を改正するについて原案可決議第16号平成15年度多治見市一般会計補正予算(第7号)(所管部分)原案可決議第20号平成15年度多治見市駐車場事業特別会計補正予算(第3号)原案可決議第21号平成15年度多治見市営住宅敷金等特別会計補正予算(第1号)原案可決議第24号平成15年度多治見駅北土地区画整理事業特別会計補正予算(第3号)原案可決議第28号平成16年度多治見市一般会計予算(所管部分)原案可決議第32号平成16年度多治見市駐車場事業特別会計予算原案可決議第33号平成16年度多治見市営住宅敷金等特別会計予算原案可決議第37号平成16年度多治見駅北土地区画整理事業特別会計予算原案可決議第41号平成16年度多治見市水道事業会計予算原案可決議第43号市道路線の認定について原案可決議第44号市道路線の認定について原案可決議第45号市道路線の認定について原案可決議第46号市道路線の認定について原案可決 平成16年3月11日 多治見市議会議長 春田富生様                          建設常任委員長 宮嶋由郎          --------------------             厚生常任委員会審査報告書 本委員会に付託の事件は、審査の結果、次のとおり決定しましたので、会議規則第 102条の規定により報告します。                 記事件番号件名審査結果議第16号平成15年度多治見市一般会計補正予算(第7号)(所管部分)原案可決議第22号平成15年度多治見市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)原案可決議第23号平成15年度多治見市老人保健事業特別会計補正予算(第2号)原案可決議第25号平成15年度多治見市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)原案可決議第28号平成16年度多治見市一般会計予算(所管部分)原案可決議第34号平成16年度多治見市国民健康保険事業特別会計予算原案可決議第35号平成16年度多治見市老人保健事業特別会計予算原案可決議第38号平成16年度多治見市介護保険事業特別会計予算原案可決 平成16年3月12日 多治見市議会議長 春田富生様                          厚生常任委員長 水野由之          --------------------             市民病院運営特別委員会審査報告書 本委員会に付託の事件は、審査の結果、次のとおり決定しましたので、会議規則第 102条の規定により報告します。                 記事件番号件名審査結果議第42号平成16年度多治見市病院事業会計予算原案可決 平成16年3月15日 多治見市議会議長 春田富生様                      市民病院運営特別委員長 井上あけみ          --------------------             合併問題調査特別委員会審査報告書 本委員会に付託の事件は、審査の結果、次のとおり決定しましたので、会議規則第 102条の規定により報告します。                 記事件番号件名審査結果議第15号東濃西部合併協議会の廃止について原案可決 平成16年3月15日 多治見市議会議長 春田富生様                      合併問題調査特別委員長 森 寿夫          --------------------             下水道建設特別委員会審査報告書 本委員会に付託の事件は、審査の結果、次のとおり決定しましたので、会議規則第 102条の規定により報告します。                 記事件番号件名審査結果議第13号多治見市下水道条例の一部を改正するについて原案可決議第19号平成15年度多治見市下水道事業特別会計補正予算(第5号)原案可決議第31号平成16年度多治見市下水道事業特別会計予算原案可決議第36号平成16年度多治見市農業集落排水事業特別会計予算原案可決 平成16年3月16日 多治見市議会議長 春田富生様                     下水道建設特別委員長 二和田美枝子          -------------------- ○議長(春田富生君) 最初に、総務常任委員長 各務幸次君。    〔総務常任委員長 各務幸次君登壇〕(拍手) ◆総務常任委員長(各務幸次君) おはようございます。 では、これから、総務常任委員会報告をさせていただきます。 去る8日に本委員会に付託されました、議第47号を除く16議案について、一括議題として3月9日に本委員会を開催いたしました。 審査結果につきましては、お手元の審査報告書のとおり、承第1号、議第3号、議第6号、議第7号、議第8号、議第9号、議第11号、議第14号、議第16号、議第17号、議第18号、議第29号、議第30号の13議案については、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。議第2号、議第10号、議第28号の3議案につきましては、反対討論があり、起立による採決の結果、起立多数により原案どおり可決すべきものと決しました。 それでは、審査過程での質疑の主な内容について、御報告を申し上げます。 最初に、承第1号 専決処分の承認を求めるについては、質疑はございませんでした。 次に、議第2号 多治見市技能労務職員の給与の種類及び基準を定める条例を制定するについてでは、財政的、それとも、給与表を変えることでやる気を起こさせる方のどちらに重きを置いているかとの趣旨の質問があり、それに対して、指摘の2点とも該当し、一つには、技能労務職員の給料が国と比較して非常に高いことが前提にあり、一つには、国に至っては職種ごとに10何種類の給与表があり、 150人ほどの職員規模であればそれにふさわしい給与表を設けることが本来であり、導入により給与水準が下がることによる財政的効果、また、今までは4級まであり、現実として職場リーダーとして活躍している職員もあることから、五、六級制を導入し、試験により登用した人材に新たに活躍していただこうとの趣旨である旨の答弁がありました。 これに対し、導入により、生涯賃金が低下することが考えられ、一般職員と現業職とでは概に給料格差が生じているとの認識があるのかとの質問があり、それに対して、昇給の年数等について、現実に一般職と比較し差をつけてきた。しかしながら、給料表の趣旨として、職務内容と責任に応じて給料表を使い分けることにより、実際には生涯賃金は下がるが本来あるべき形にすることであり、このままでは市民への説明責任を果たすことができないと考えている旨の答弁がありました。 次に、五、六級の昇給枠を枠にこだわることなく昇給を認めるべきではないのか。また、現業職員から一般職への道が開けるよう制度改革を求める趣旨の質問に対しては、5級の定数については組合合意ができており、昇給しただけで役割を果たすことなく給料だけが増加していくことは本位ではない。職場実態に応じた級別定数を定めており、意欲のある職員に対して試験に応じていただくことを期待をしている。33歳まで職員採用するシステムを設けており、応募もできる道もあることから、雇用情勢の厳しい中、特別枠を設けてハードルを低くする考えは無い旨の答弁がありました。 行政二表の導入による給料表に基づいて退職金は算定されるのかの質問があり、これに対して、一般職給料表から技能職給料表に4月から変更になり、給料月額も変わることから、退職金についてはそれが基礎となるが、支給月数は退職手当条例が適用されることから、独自に設けるものではないとの答弁がありました。 次に、議第3号 多治見市修繕引当基金条例を制定するについてでは、昨日の市長答弁において、施設ごとに積立てられた引当金をその施設のみの修繕費として使用するものと理解しているが、施設全体の引当基金としての考え方ではないのか確認したいとの質問に対して、それぞれの施設において将来発生する修繕費用に見合う金額を担保していかなくてはならない時代であり、そのような観点から、これまでは修繕予算の残額は繰越金として次年度別のところに使用していたが、施設ごとに管理し、必要に応じて財源として使用していこう。また、各施設の利用促進を図る意味にも、しっかりとした施設利用促進を図り、自ら修繕費用を確保する経営的考え方を持った運営をすることの意味もあり、努力に報いていこうとの考え方である。また、学校、保育所など、大枠で施設管理台帳を設け管理していくことを考えているとの答弁がありました。 次に、議第6号 多治見市職員定数条例の一部を改正するについてでは、実際には 1,015人であり26人の余裕があるが、定数を 1,041人とした根拠についての質問に対して、人事異動のときの増員への対応、広域事務組合、看護学校への派遣職員については定数から除外をしており、帰ったときの対応、また、市民病院の将来の医師確保に対応するためである旨の答弁がありました。 また、職員定数の削減によって、市民サービスの低下、職員の労働負担についての懸念についての質問があり、市民サービスの低下については、懸念があることを前提とし、職員削減には、正規職員がやらなければならない仕事などの観点も踏まえ、臨時職員対応など、現場実態に合わせてフォローしていくと考えている旨の答弁がありました。 また、22年度までの15%の削減による職員数についての質問に対しては、 1,157人から 174人削減の 983人であるとの答弁がありました。職員数が削減し、人件費の削減によって、あたかも、財政面で努力しているような錯覚がある。その反面に、委託料などではね返ってくる。現状では、幾分民間委託の方がコスト的には安いと考えるが、管理状態によって、行政感覚的な市民サービスコストへの使命感が薄れる心配もある。目標のみを見て見切り発車的なことへの危惧があるがとの質問があり、それに対して、指摘については、コスト安定的サービスと水準を落とさないといった3原則について、3次行革から民間委託について検討してきており、すべてが民間委託にふさわしいとは考えてはいない。正規職員については、社会保険料なども含めるとおおよそ平均 700万円であり、日日雇用職員では 200万円であることから金銭的削減となっており、これからも正規職員がやるべき仕事か、正規職員がやらなければならないのかの業務について、今後、ワークシェアリングを含めて臨時職員が拡大すると考えている旨の答弁がありました。 次に、議第7号 多治見市一般職の任期付研究員の採用、給与及び勤務時間の特例に関する条例の一部を改正するについて、議第8号 多治見市の公益法人等への職員の派遣等に関する条例等の一部を改正するについて、議第9号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正するについての3議案については、質疑はありませんでした。 次に、議第10号 多治見市職員の給与に関する条例の一部を改正するについてでは、4級を廃止することによって、削減額と効果についての質問があり、それに対して、人件費の削減額は一般会計ベースで年間 1,700万円ほどであり、段階的役職加算については、上限が20%であり、部長級20%、課長級が15%、副主幹級10%、総括主査・主査級が5%であり、一般行政職の支給割合は85.6%の現状であることから、組織形態から見てふさわしくない。本来、段階的役職加算ということで、監督的な業務に携わることによるために加算すべきもので、そうした実態がなければ是正すべきものと考えている旨の答弁がありました。 ここでも議第2号と同様な意見として、やる気を持たせるために昇給枠を設けるのではなく、昇給できる人は昇給できる制度にすべきとの意見がなされ、組織の実態で同じ5級でもグループリーダーでもない職員もあり、名前だけの5級職員を設ける考えは無く、今回、5級から8級まで職責を著しく果たしていない職員は今回、成績による降格制度も設け、職務にふさわしい職員数に支給することが妥当であり、4級を廃止したから5級の枠を増やすことは考えていないとの答弁がありました。 また、一般社会や地域に理解しがたい制度は、調整手当ても含めて全廃すべきではないかとの意見が出され、それに対して、役職加算制度は責任の重い者への待遇改善の一環と考えており、支給は期末手当時に限定したものであるとの答弁がありました。 次に、議第11号 多治見市職員退職手当に関する条例の一部を改正するについてでは、質疑は無く、議第14号 多治見市火災予防条例の一部を改正するについてでは、質疑はございましたが、特に御報告すべき事柄はございません。 次に、議第16号 平成15年度多治見市一般会計補正予算(第7号)(所管部分)では、CDCの繰越明許費について、土岐市の離脱によって多治見市の新たな負担が生まれることは無いのかの指摘があり、それに対して、多治見市として新たな負担をすることは考えていない。運営母体であるNPO法人においても、民間利用策を図るなど、経営基盤の強化をするなどの経営努力を期待しているとの答弁がありました。 池田保育園の修繕引当金について、電気機械設備の 3,800万円の経常であるが、設備費はどれほどだったのかの質問があり、それに対して、設計段階で 7,000万円ほどであり、新設施設として特定して考えている旨の答弁がありました。 次に、議第17号 平成15年度多治見市南姫財産区事業特別会計補正予算(第2号)及び、議第18号 平成15年度多治見市土地取得事業特別会計補正予算(第1号)についての2議案とも質疑はありませんでした。 次に、議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算(所管部分)についてでは、市民情報課のテレビ・ラジオ番組制作費、 3,500万円弱の予算について、視聴率と費用対効果についての質問があり、これに対して、視聴率については各社にたずねてはいるが、個々の番組についての視聴率は調査していないとのことであった。岐阜・愛知テレビについて、多治見市以外の広範囲の方々に情報提供し、多治見市を知っていただきたいとのイベントPRであり、そのほかFMPiPiの市政情報提供で 3,260万 5,000円であり、おりべネットワークに月に1週間のシティガイド放送予算であるとの答弁がありました。 次に、市民活動支援センター利用状況についての質問に対しては、1年の利用者は 6,000人強であり、16年度は緊急雇用特別対策事業について、日日雇用の場所としてそうした方々の団体と個人のマッチング、NPO設立支援を展開していきたいとの答弁がありました。 自治組織育成事業について、広報配布などの委託料と考えるが、財政が厳しさを増す中、市民ともども痛みを分かち合う意味で、自らが情報を市役所に取りに来るぐらいの気持ちを持ってほしい。単価的に安く抑えるよう見直しが必要ではないかとの質問に対して、広報については15年と対比し、基礎的算定根拠の単価を5%下げ、区長会運営費についても7%カットしているとの答弁がありました。 次に、救急救命士の育成と現在の人員、今年度の養成人員についての質問に対しては、現在は6名であり、15年度は1名養成所へ入校し合格すれば1名増えるが、全国で八王子市、北九州市の2カ所と、好意で引受けていただいている名古屋市のみであるが、毎年1名は養成していきたいとの答弁がありました。 次に、各部課が節減努力をした中で生じた繰越金額を 100%ではないにしろ何パーセントかはその部課に配分するような、努力が報われる予算配分を考えたことがあるのかとの質問に対して、指摘の観点については非常に大切で重要なことと認識をしており、ただ、現在の予算の厳しい状況下では難しいと考えており、いかに節約したかについて課長の業績としての観点も含め、今後評価していくべきか研究をしているとの答弁がありました。 次に、庁舎管理費について、昨年と比べ 1,000万円削減されているが、削減できた内容についての質問があり、これに対して、エコオフィスの観点から、照明の見直し、空調の見直し効果が関係しているとの答弁がありました。 次に、地域情報化施策推進費について、前年度の 2,700万円に対して 900万円となっているが、その内容についての質問があり、減額の主なものとして、装備事業保守料 817万円、平成15年度のサーバー移築費 630万円、TAOからの交付機買取 210万円、マルチメディアドキュメントサービスを行っていたが、来年度は保守については中断しコピー機能のみ残し、電子申請が本格化した時点で再開したいとの理由で予算減額をした。なお、社会福祉協議会、学習の機器については、継続していくとの答弁がありました。 次に、情報センター管理費についての質問があり、それに対して、来年度は嘱託職員を廃止し、窓口業務とIT講座の事実行為の事業を私法上で事務委託することで 710万 4,000円、管理費が 289万円ほどの減となる。開館時間を1時間時間短縮する考え方で積算している。なお、CDCへのサーバー移設は、機能を移すことではなく、機器管理場所の変更であるとの答弁がありました。 次に、議第29号 平成16年度多治見市南姫財産区事業特別会計予算及び議第30号 平成16年度多治見市土地取得事業特別会計予算の2議案については、質疑はありませんでした。 これで一たん報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(春田富生君) ただいまの報告について、質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、経済教育常任委員長 斉藤 潔君。    〔経済教育常任委員長 斉藤 潔君登壇〕(拍手) ◆経済教育常任委員長(斉藤潔君) 経済教育常任委員会の報告を申し上げます。 去る8日の本会議におきまして、本委員会に付託されました8議案を審査するため、本委員会を10日に開催いたしました。 審査の結果は、お手元の審査報告書のとおり、全会一致で承認すべきものと決しました。 それでは、審査の過程でありました主な質疑を簡単に報告します。 最初に、議第1号 多治見市有林野管理条例を廃止するについては、市有林管理の現状はどのようか。また、面積はどのぐらいあるのかの問いには、現在の山の管理については、森林の保全を目的としている。間伐、あるいは、マツクイムシで枯れた松の除去などを行う。宅地の開発により寄付された緑地には花の咲く木を植えたり、広葉樹を植栽したり、散策道の整備を行っている。市有林の面積は、平成15年度で 573ヘクタール、 173万坪であるとの答弁がありました。 次に、議第4号 多治見市放置自動車の適正な処理に関する条例を制定するについては、今まで放置自動車はどのような対応をしていたのかの問いには、今まではそれぞれの担当課の職員が放置された自動車を発見してその所有者を調べて、その所有者に引き取りを促すということで対応してきたとの答弁がありました。 岐阜市の場合の罰則はどのようかの問いには、岐阜市の罰則については、撤去命令に従わないという罰則で20万円以下というのは全国共通の罰金額である。ただ、岐阜市については、「これに違反し公共の場所に自動車等を放置し、または放置させ、またはこれらの行為をしようとするものに協力したものは5万円以下の過料に処する」というものであるとの答弁がありました。 廃自動車認定等委員会のメンバーの選定に運用規定はあるのかの問いには、放置自動車は市内全域にあり、自動車の構造の専門家ということで、例えば、自動車販売業、整備業、解体業、そういったものの組織の代表者、あるいは、そういった事業を行っている方、あるいは、廃棄物の認定に専門的な知識を有する県の廃棄物の担当の方を想定しているとの答弁がありました。 次に、議第16号 平成15年度多治見市一般会計補正予算(第7号)(所管部分)については、成人式の関係費であるが、出席対象者が何人いて何人の出席であったのかということと、記念品の仕入先がどこであったかとの問いには、成人式の対象者 1,496人中 1,232人の出席であり、来賓等を含めて 1,329人であった。記念品の仕入業者はハリカであり、今回の記念品については、新成人を含めた実行委員会の方たちが、パンフレットやカタログ等からこういった物が欲しいということで決めて、競争入札により業者を選定したとの答弁がありました。 中学校の卒業式の厳粛さと成人式の騒々しさというものは相反するものであり、相当なショックを感じた。成人式にお金をかけることも含めて、見直しについて考えているのかの問いには、成人式の開催日も含めて検討の時期に来ているとの答弁がありました。 ごみ減量・リサイクル対策費の詳細はどのようかの問いには、主なものとしては、廃棄物減量等審議会の開催回数の減によるもの、集団資源回収回数の減による補助金の減、生ごみ処理機の補助数の減というものであるとの答弁がありました。 生ごみ処理機の補助が予定より減ったということであるが、その理由は何かの問いには、意欲のある方については一巡したのではないかとの答弁がありました。 次に、議第26号 平成15年度多治見市廃棄物発電事業特別会計補正予算(第2号)について、質疑はありませんでした。 次に、議第27号 平成15年度多治見市一般廃棄物埋立税を財源とする環境整備事業特別会計補正予算(第2号)についても、質疑はありませんでした。 次に、議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算(所管部分)については、親子調理場の建設は財政難で断念されたということかの問いには、補正予算議案で実施計画はできたという説明をしたが、16年度予算に建設費を計上する段階において、委員御承知のとおり財源不足が生じ、市の大型事業を総合的に勘案した結果見送られたとの答弁がありました。 小口融資関係費と季節融資関係費の内容と、15年度実績がどのようかの問いには、小口融資関係については条例に基づく預託金が 3,000万円と利子補給 212万2,000円を計上している。季節融資関係については、中小企業の運転資金融資制度に基づく預託金 3,000万円と利子補給を計上している。15年9月現在では、小口融資関係は1件で融資額は 150万円ほどである。運転資金については7件で 1,710万円となっているとの答弁がありました。 次に、議第39号 平成16年度多治見市廃棄物発電事業特別会計予算については、質疑がありませんでした。 次に、議第40号 平成16年度多治見市一般廃棄物埋立税を財源とする環境整備事業特別会計予算については、平成16年度においては1件当たりの補助額を下げたという説明であったが、どのように下げてどれぐらいの件数を予定して、市民にはどのようにPRしていくのかの問いには、1件当たりの補助額は20万円を上限として、80件を補助するということで予算計上した。市民へは広報等を利用して、太陽光発電の補助制度があるということをPRしていきたいと考えているとの答弁がありました。 なお、討論はありませんでした。 以上で経済教育常任委員会の報告といたします。(拍手) ○議長(春田富生君) ただいまの報告について、質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、建設常任委員長 宮嶋由郎君。    〔建設常任委員長 宮嶋由郎君登壇〕(拍手) ◆建設常任委員長(宮嶋由郎君) おはようございます。 建設常任委員会の報告をさせていただきます。 去る3月8日の本会議におきまして本委員会に付託されました15議案を審査するため、3月11日に本委員会を開催いたしました。 審査の結果については、お手元の審査報告書のとおり、全員一致で原案どおり可決すべきものと決しました。なお、討論はありませんでした。 それでは、審査の過程での質疑の主な内容について御報告させていただきます。 最初に、議第5号 多治見市土岐川観察館の設置及び管理運営に関する条例の一部を改正するについて、議第12号 多治見市道路占用料徴収条例及び多治見市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の一部を改正するについては、質疑はありませんでした。 次に、議第16号 平成15年度多治見市一般会計補正予算(第7号)(所管部分)については、景観形成関連事業費について、風景づくり団体5団体を予定していたが、これに該当する団体が1団体しかなかったということかとの質問では、1団体は池田ができており、その他は、市之倉、共栄地区に働きかけをしているとの答弁でございました。 次に、繰越明許費で、小泉駅北側改良事業で地権者の合意がとれていて、年度内に円滑に行くという理解をしてよいのかとの質問では、契約の履行は完了していないが、今年度予算に予定していた用地買収の契約は完了した。したがって、踏み切りつけ替え部分及び小泉駅北側から大沢川を越えた交差点の間について、JRの踏み切り用地を除き、用地買収を完了した。今回の減額は大沢川北側の交差点に信号機を設置するための用地買収費であり、今年度中に買収が困難となったためであるとの答弁がございました。 議第20号 平成15年度多治見市駐車場事業特別会計補正予算(第3号)については、質疑はありませんでした。 次に、議第21号 平成15年度多治見市営住宅敷金等特別会計補正予算(第1号)については、退去者が多くて入居者が少ないということか。入居が不可能なほど老朽化したということかとの質問では、退去者も入居者も予想より下回り、年々老朽化しているので、政策的空き家としては数が徐々に増え、費用も多くかけないと入居ができないというような住宅があるので、募集する戸数は年々減少しているとの答弁でございました。 次に、議第24号 平成15年度多治見駅北土地区画整理事業特別会計補正予算(第3号)については、質疑はありませんでした。 次に、議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算(所管部分)については、防犯灯の設置については、15年度74カ所やって、16年度では40灯予定しているということだが、防犯灯設置の要望があってから取りつけるのか、必要だから設置するのかとの質問では、基本的には、要望を受け設置するのが精一杯で、維持管理は地元にお願いし、設置は市で実施しているが、15年度の要望に対し残り23あり、16年度で対応する予定であるとの答弁がございました。 河川の分筆調査をするということだが、河の中にある民有地も順次やっていくのか。北丘川についても大分残っており、そういうものは解消する分筆調査をやる方針はあるのかとの質問では、今予定しているのは幸町8丁目の豆田川で、 248号線をくぐった辺りで、河川を直すために民地と交換を計画している。北丘川についてはその予定が無いとの答弁でございました。 次に、最近は住宅等も下落傾向だと思うが、道路買収に関し、今年度の買収件数は地価価格による影響は無いか。用地買収が進まなかった部分で一年繰越すことによってかえって難しくなるのではとの質問では、買収に当たっては鑑定士の意見、下落すれば下落率、その変動率を考慮して適正価格を算出し買収に当たっているが、下落状況が続いているときの買収には苦慮している。交渉や検討を重ねながら早期に買収をしたいとの答弁がございました。 次に、屋上緑化施策について、経費が少なくて手間もかからないというやり方があるが、屋上や壁の緑化、ヒートアイランド対策の研究をやっていただきたいとの質問では、緑の基本計画の中で、屋上緑化や壁面緑化が、緑化とヒートアイランドに非常に有効なことから取組んでいきたいとの答弁がございました。 喜多緑地内の水門遠隔操作設備についての質問では、緑地内に水をためるように計画されているが、ボックスの手前にゲートをつけ、ゲートを閉めることにより山に降った水をためるもので、それを浄化センターで遠隔操作する設備である。これにより、池田・前畑町の浸水対策とする施設であるとの答弁がございました。 次に、市営住宅の老朽化したものは多額の修繕費を使って入居してもらうより、古くなった住宅を廃止した方がいいという考え方か。団地の中に廃止した住宅がぽつんとあると、地域の環境上非常に見苦しい。そういった住宅はそのままにしておくのかとの質問では、現在 1,048戸管理している。退去後新たに入っていただくためには、床落ちしたりしていると 100万円くらいかけないといけない場合がある。13年度にストック総合活用計画の中で当然建て替えて、住環境も含め整備する部分と修繕していく部分で、限られた財源の中費用対効果を含め、老朽化した入居の少ない建物は移転してもらい、廃止をしたい。廃止になったところは、地元と相談の上活用方法を考えていきたいとの答弁がございました。 次に、議第32号 平成16年度多治見市駐車場事業特別会計予算については、質疑はありませんでした。 次に、議第33号 平成16年度多治見市営住宅敷金等特別会計予算については、大変老朽化していて次の入居が難しいような場合、退去者について、敷金の中からその方の使用に帰属すると思われる修繕費を徴収するのかとの質問では、敷金は修繕に充てていないので、退去される場合返還しているとの答弁がございました。 次に、今後国土交通省が賃貸退去時の指針を改定して、賃貸住宅の退去時に借り手がどこまで負担して部屋を修繕するのかを示すガイドラインを6年ぶりに改定し、各地方自治体に通知したとなっているが、これは公営住宅には関係ないのかとの質問では、現在、傷んだ部分の修繕費はいただいているが、全国的にそのような問題があって、どこまで修繕費をいただくかについては国土交通省から来るので、今後検討しなければならないという答弁でございました。 次に、議第37号 平成16年度多治見駅北土地区画整理事業特別会計予算については、16年度事業について説明してほしいということで質問があり、工事については、白山町の駅前街区で音羽・小名田線の部分で一部着工できる。ここに付随して15年度につくった駅前広場については、共用の開始ができると思っている。また、音羽町については、今年度一部税務署の北側で道路の築造、拡張工事を行っているが、16年度はその南側街区の道路の築造、拡張整地を予定している。 建物の移転補償、駐車場の補償等13件を予定しているとの答弁がございました。 16年度は予算10億 4,000万円ということだが、15年度はどのくらいの予定であったのか。土地を絡む話しで難しいと思うが、予算が全部使えなかった場合はどうするのかとの質問では、約8億円である。15年度分で説明すると、当初予算の建物補償については1件だけ契約できなかった。それについては次の順番に切替えている。金額的に残ったものについては、流用をかけながら消化しているとの答弁がございました。 次に、議第41号 平成16年度多治見市水道事業会計予算につきましては、有収率について説明してほしいとの質問では、現在91%で、14年度決算89%であったので、2%ぐらいよくなった。予算も90%ちょっとを見ている。 次に、精華小学校の老朽化による水の汚れは小学校の施設のせいで起きるのか。それとも、老朽化するとどこでもあのような事態が起こるのか。こういう水の場合、かなり毒になるのではないか。それとも、色がつくけれども人体にさほど影響は無いのかとの質問では、鉄の管を配水管に使っていると多少そのようなことは出てくるが、学校に限らず建物であれば可能性はある。精華小学校の場合はさび赤水で、水質基準が決まっているのでその範囲内であれば問題が無いとの答弁がございました。 議第43号、議第44号、議第45号の市道路線の認定については質疑はありませんでした。 議第46号 市道路線の認定については、この道路は割りと規模の大きい団地だが、将来的な交通安全整備にも留意してあるのかとの質問では、最近、立会い検査をしていないが、交差点には優先道路の表示、減速マークであるとか、コーナーにはカーブミラーを設置する予定であるとの答弁がございました。 次に、開発行為の図面があったとき、何メートル以内に何個つけるというような基準があるのか。業者から引き取る前に、将来的に街灯が必要なところにつけてから引き取る方法はとれないのかとの質問では、開発行為の街灯設置は、申請されたものを関係各課で意見がついて設置しているので、特に基準は無い。現在、竣工検査で引き渡しが済んでいるので、今から業者に負担するのは難しいとの答弁がございました。 また、開発申請が出、団地開発が行われ、住民が張りつくと、必ず防犯灯とカーブミラーの設置の要望が出て、その要望を受けて市にお願いに行くと、カーブミラーについては団地内であり、通過車両が無いからだめだということになる。 また、防犯灯についても、今年度予算で40灯で補正をしても、多少増える程度であるが、持越しが23灯ではとても対応できない。団地開発申請があった時点、完成検査の時点で十分指導を願いたいとの要望がございました。 以上で建設常任委員会の報告とさせていただきます。よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(春田富生君) ただいまの報告について、質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、厚生常任委員長 水野由之君。    〔厚生常任委員長 水野由之君登壇〕(拍手) ◆厚生常任委員長(水野由之君) 風邪声でお聞き苦しいかと思いますけれども、厚生常任委員会の審査報告をいたします。 去る8日の本会議におきまして、本委員会に付託された8議案を審査するため、12日に委員会を行いました。 審査の結果につきましては、お手元の審査報告書のとおり、8議案とも全員一致で可決すべきものと決しました。 それでは、審査の過程での主な質疑を簡潔に報告いたします。 最初の議第16号 平成15年度多治見市一般会計補正予算(第7号)(所管部分)では、コミママプラザモデル事業の状況について質問があり、事業団体に県が助成しているもので、子育て中の親子と子育てサポーターの触合い事業、子育ての不安軽減、解消のために託児サービスなどを行っており、市内のMama’s Cafeが対象団体で、会員数とか利用数については今後把握したいとの答弁がありました。 次の、議第22号 平成15年度多治見市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)と議第23号 平成15年度多治見市老人保健事業特別会計補正予算(第2号)及び議第25号 平成15年度多治見市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)については、質疑はありませんでした。 次に、議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算(所管部分)について、まず、バリアフリー事業の今後の計画について質問があり、15年度まではモデル事業として中心市街地をメインに進めてきたこと、16年度から見直しを行い中心市街地から外れた施設へのアクセスを視点に入れていくこと。また、全市的な計画としていつまでに行うということではないが、中心市街地へのアクセスルートを考えつつ、優先度の高いところで行っていきたいとの答弁がありました。また、高齢者福祉施設整備事業について、待機者解消の質問があり、市内には現在 300人ほどの待機者があり、エバグリーンの定数予定は90名なので、一定割合の解消はできること。今後も民間活動により施設整備されるものには助成していく旨の答弁がありました。 そのほか、質疑の中で国民年金の納付者が2万 7,000人ほどであること。母子・父子家庭児童入学金1万円が 170人に給付されたこと。生活保護世帯は 163世帯であること。また、9件の却下があったことなどの答弁もありました。 次に、議第34号 平成16年度多治見市国民健康保険事業特別会計予算では、介護予防の計画について質問があり、在宅介護支援センター事業の中で、介護予防、転倒防止の教室をやったり、福祉課に配置されている保健士や保健センターとも協力して宅老所での行き場づくり、生きがいづくりに取り組んでいきたい旨の答弁がありました。 また、高齢者の医療費負担が大きくなっているのではないかと質問があり、保険料は所得割で53万円が医療分の限度になっており、自己負担は高額所得の方だと2割の方もあるので負担大という感じもあるが、今後国や県への要望の参考としたいとの答弁がありました。 また、高額医療費還付について質問があり、国保では今年度退職者の数が伸びており、実情の把握は難しい面もある。申請について老人医療では1回の申請だけで再申請はかけていないが、国保は毎回申請することになっているとの答弁がありました。 次の、議第35号 平成16年度多治見市老人保健事業特別会計予算については、質疑はありませんでした。 最後の、議第38号 平成16年度多治見市介護保険事業特別会計予算については、まず、滞納対策で質問があり、普通徴収の方に督促をかけることが多いので、文書で催告し、電話で納付の理解をお願いする。滞納も2年を経過すると給付制限を1割から3割に増やすことになっているが、現在のところ給付制限に至った方はいない旨の答弁がありました。 次に、ケアマネージャーの育成について質問があり、ケアマネージャーは大切な役割を担っているので、定期的に集まっていただき情報交換や情報提供したりして力をつけていただいているとの答弁がありました。 また、介護サービスの利用者調査費について質問があり、 3,000人ほどを抽出し将来のサービス利用や内容の希望、居宅サービスか施設サービスか、あるいは、グループホームの希望の有無など、向こう3年から5年のニーズと動向をつかめるような項目設定を考えているとの答弁がありました。 以上で、厚生常任委員会の審査報告を終わります。よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(春田富生君) ただいまの報告について、質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、市民病院運営特別委員長 井上あけみ君。    〔市民病院運営特別委員長 井上あけみ君登壇〕(拍手)
    市民病院運営特別委員長(井上あけみ君) 市民病院運営特別委員会からの報告を申し上げます。 去る3月8日の本会議におきまして本委員会に付託されました、議第42号 平成16年度多治見市病院事業会計予算を、3月15日に委員会を開催、審査いたしましたところ、お手元の報告書のとおり、原案どおり全員一致で可決することに決しました。 では、主な質疑について、御報告をいたします。 最初に、この平成16年度の予算書の中でどこが一番重点となるかの質問があり、これに対し、一日平均入院患者が昨年度予算より26人減の 174人を見込んでいる。何とかこの数字になるよう、職員一同入院患者の増、それに伴う外来患者の増ということを目標に頑張りたい。これを実現すれば、病院収益が増加すると思っているとの答弁がありました。 15年度の入院、外来の見込みについての質問に対しては、昨年12月現在で一日平均 131人であり、外来患者については 550人である。予算書の数字に近づけ、経営の健全化を図るために、救急の受け入れ態勢の充実、連休期間中の臨時営業、開業医との連携を強化するための方策などを展開し、入院患者、外来患者の増を見込んでいきたいとの答弁がありました。 さらに、到達可能な数字であるのかの質問には、入院患者の増のために救急体制の整備として、毎月第2、第4日曜日の午前中に内科、外科医の医師を日直させる。また、臨時営業などによって患者増を図る。それから、15年度に専門外来を新たに九つ設け患者増を図っており、これを定着させて16年度は患者の増を何とか図りたいとの答弁がありました。 さらに、人件費が今回2億 8,628万 3,000円と大幅にカットされたことについての質問には、15年度の予算と比較して、費用の徹底的な見直しをした。人件費については見込み的な人数は一切省いて現実の人数に合わせ見直した。経費についても、可能なものについてはすべて見直したが、15年度診療実績で計算すると、費用の方が6億円ほど多くなった。それで重点事業の休日の救急体制や専門外来、もしくは、地域医療連携の強化を行い何とか6億円の穴を埋めようということであるとの答弁がありました。 さらに、委託費については、給食の委託業務について新しい業者にかわったと聞いたが、コスト的に下がったのか。また、患者に喜ばれる内容かどうかという質問があり、これに対し、前は病床数で契約していたが、16年度は実際につくった食数で契約することとなった。契約の中には週1回の選択メニューを取り入れているとの答弁がありました。なお、給食の委託については、他の委員からも、委託料が安ければいいという傾向がないかとの質問があり、今回の業者選定については、医療法第15条の2 病院業務の委託基準に適合、また、ISOを取得し患者給食業務に前向きな業者を選定したという答弁がありました。 次に、専門外来設立の効果についての質問には、12月までの実績で、特に眼科での緑内障外来の利用者が非常に多く90名であり、その他に関しては10月からということで、若干患者数が伸びつつあるような状況である。また、1月から専門外来で始めた耳鼻咽喉科の放課後外来というのもある。まだ始めたばかりであり、急に増えていく状態ではないとの答弁がありました。 次に、救急体制の整備について、現在の平日の救急受入数と、第2、第4日曜日に日直を行うことの効果について質問があり、これに対し、救急受け入れは平均すると、13年度は一日2件、現在は1件である。現在1件というのは、内科の医師の不足に伴って減ってきていることと、現在、市民病院に関しては、脳外科の医師、循環器の医師がいないことによるものであるとの答弁がありました。 次に、医師の確保の問題についての質問については、15年度の状況と変わっていない。引き続き努力する。この4月から国立の大学は独立行政法人になり、医科の方では新しい研修制度が動き出すことになっている。市民病院は、岐阜大学、名古屋市立大学、愛知医科大学に主にお願いをしている。大学自体の事情が変わってくることもあるので、大学の事情も踏まえて改めてお願いをしていかなければいけない。現実問題として、やめられる先生の交代要員は何とか確保できているが、今まで定員の減となっている内科系の循環器の先生とか、糖尿病関係の先生の増がなかなかうまく行かない。現状を踏まえて、場合によっては頼む大学を新たに加えてお願いするということも考えているとの答弁がありました。 これに対し、新しい制度ができると、地方の自治体の抱える病院は非常に医師の確保が難しいという状況になるということを聞いているが事実かとの質問があり、今の段階でも、地方ほど医師の確保が難しいということが起きている。なおかつ、新しい研修制度を踏まえて医師の引き揚げが起きているのは事実である。当市民病院においては、そのための引き揚げはなかったので幸いだと思っているが、現実にそういうことが起こって確保が難しくなる可能性があるとの答弁がありました。 次に、看護師の数について、 130人の入院患者に対して97人というのは、普通の病院で適当なのかとの質問に対しては、外来については一日の患者数が大体30人に対して1人、病棟に関しては入院患者2人に対して1人という配置基準があり、現在はそれよりも多い数字になっている。基本的には2対1看護を行っていて、3交代制をとっているのでどうしても最低の人数が必要になってくるとの答弁がありました。 さらに、職員や看護師にも希望や熱意というものが感じられない。方針をはっきりと職員の前に出すことが必要で、職員に対しての目標をどのように出していくのかとの質問に対しては、中期的にはこの病院のあり方、あるいは、方向性というものをどこまで示すのか。最終的には政治方針という形になると思う。昨年の8月に市民病院の病床数を 199床以下にするということについて、院内の各ドクターから全職員に対して説明会を行っている。院内については、いかにやる気を出すのか。いかに頑張れるのか。いかに伝達をうまくするのか。的確な情報を院内に流すのか。また、院内委員会が本当に機能しているのかどうかという今までの組織のあり方を含めての検証を16年度に取り組みたいと思っている。 目前のこと、緊急的な課題の部分については、これは経営の健全化というのが最大の問題で、16年度にうまく行かなければ今年度も4億円弱の見込みであり、病院自体の存続にもかかわってくる。どうやって収益を上げるのかということで、16年度はさらに専門外来を続けていく。内科では一泊の専門外来的なものを今検討している。また、市民が一番望んでいるのは救急体制の充実と考えているので、その部分についてもできる限り体制をつくり信頼回復をしていきたい。救急体制の問題点、あるいは、現場の意識のずれが現実にあったことで、昨年の8月から消防の現場の救急隊員とドクター、看護師との意見交換会を行っている。16年度にはこれを生かし救急体制の充実を目指したい。開業医との連携については、積極的に開業医の紹介患者をいただき、できる限り早く開業医に戻すということを病院としてやらなければならないと考えているとの答弁がありました。 次に、16年度予算についての経費削減について、もうこれで精一杯だったのかという質問があり、材料費については約 8,000万円の減をしている。特に経費の中で割合の大きい委託料について引き下げの交渉を行っており、研究研修費についても、旅費等について一律20%引き下げるなど、ほぼ限界に近いような見積りになったと思う。 庁舎管理の問題については、今年度、院内で盗難事故等があり、16年度は、現在1名の夜間警備員を2名体制とし、夜間警備の体制を強化するということで若干の増となっているとの答弁がありました。 次に、収益増につながる方法として、全面的に日曜診療を行うこと、あるいは、賃金体系について変えることについてはどうかとの質問があり、これに対し、日曜診療の常態化は、近い将来にはそういった選択肢もあり得ると考えている。ただし、日曜日となると、医療法の届出の問題、開業医の問題があり、その辺の検討が今後必要と思っている。 医師の成果主義の導入については、市民病院の公立病院としてのあり方が絡む話しであり、非常に微妙で難しい問題であるが、どういう方法で可能かということを病院の中でも議論していく時期に来たと思っているとの答弁がありました。 次に、このような大変な状況だが、市民にとっての市民病院の意義についてどのように認識しているのかとの質問があり、これに対し、県立多治見病院が県の第3次救急病院及び救命救急センターを持っている病院としてある。あとは開業医の先生の病院ということで、中核規模の病院としては一番市民に近い病院という認識で今後も努力をしていくつもりであるとの答弁がありました。 最後に、3市1町の合併が無くなり、当面の間多治見市は単独でいろいろ努力していかなければならず、ますます市民病院の役割が大きいと思う。希望を持って、何とか経営が今まで以上よくなっていくよう努力してもらいたいとの要望がなされました。 以上が主な質疑の内容です。なお、討論はありませんでした。 以上で、市民病院運営特別委員会の報告とさせていただきます。(拍手) ○議長(春田富生君) ただいまの報告について、質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、合併問題調査特別委員長 森 寿夫君。    〔合併問題調査特別委員長 森 寿夫君登壇〕(拍手) ◆合併問題調査特別委員長(森寿夫君) それでは、合併問題調査特別委員会の審査報告をいたします。 去る8日の本会議におきまして、本委員会に審査を付託されました議第15号 東濃西部合併協議会の廃止についてを審査するため、15日に本委員会を開催いたしました。 審査の結果につきましては、お手元の審査報告書のとおり、原案どおり可決すべきものと決しました。 それでは、審査の過程において質疑のありました主な内容について簡単に御報告をいたします。 協議事項としては、何割程度が3市1町で合意したのか。また、特例債については合併したところには必ずもらえるものという認識でいるのかという問いに対して、まちづくり計画も含めて50項目ほどであり、正式に決まっていないのは名称だけである。また、合併特例債については合併特例法という法律に根拠があり、これは必ず実行されるものと考えているとの答弁がありました。 次に、意向調査の結果に関連して、永住外国人、18歳以上20歳までの方の投票率はどうであったか。また、多治見市内に永住外国人は何人ぐらいいるのかとの問いに対して、実際投票したかは調査していないが、投票するために登録した数は99名であった。渓南投票区の投票率が市全体の投票率に近いので年代別を調べたところ、渓南投票区は 56.35%の投票率で、18歳、19歳の合計が 38.27%ということで把握している。また、永住外国人については約 700人と把握しているとの答弁がありました。 また、市長は合併協議会の最後の協議のときに、地域のアイデンティティを理屈が越えられなかったと発言している。アイデンティティという言葉の中にどのような意味が含まれているのかとの問いに対して、多治見市の名前が無くなる。自分がこの地域に住んでいるという、地域に生きているということについての意識というか、そうしたものがアイデンティティだと思っている。そうしたものの裏には、単に名前が無くなるということだけではなく、自分たちがつくってきた町への思い、あるいは、市政に対する思いなど、いろいろな思いが強かったと。今回の合併の意向調査前後の市民の方々の感想や感じ方の中で私が感じたということであるとの答弁がありました。 次に、1月25日の意向調査の結果を受けて、1月28日に最終の合併協議会が開かれ、即座に、大した総括的な議論も無いまま協議会の解散についての決定がなされたと認識している。一年半にも及ぶ精力的な協議があり、新市まちづくり計画並びに48項目にも及ぶ協定項目を達成された。しかし、協議会において大した議論も無く、総括的なこともやらずに解散になってしまったということについてはどうも納得がいかない。せめてもう一回ぐらい合併協議会を開催して、総括的なことをきちっとやって3市1町の住民に示すということをやってもらいたかった。その点についてはどのように考えているのかとの問いに対して、東濃西部合併協議会は、住民意向調査の配慮の仕方、その尊重の仕方についてあらかじめ決めた上で調査したことであり、協議会委員の心情については十分理解できるものであるが、第23回で締めくくるということについてはやむを得ないものであったと考えている。また、他の市町についても、この1月28日で終了しようという委員が多数であったということから、第23回でもって終了したわけである。こうした重い選択をしたということは各市町もそのように受け止めていると思うので、個々の市町について、議会も含めていろいろな意見をもらって総括的なことをしていかなければならないと考えているとの答弁がありました。 また、責任はいろいろあると思う。これだけ大きな21世紀初頭の行政課題に、住民の意思ということで賛成を得るということができなかったということに対して、どのような見解を持っているのかとの問いに対して、合併協議会の中で首長間でも随分厳しい議論を行ったが、何とか合併のために努力をしようということで、枠組みそのものを壊すということなく、一生懸命お互い努力して最後まで協議を続けてきた。新市まちづくり計画や協定項目を組み立てるということに努力してきたが、あのような結果になったことについて大変意外な感じを持っている。どういうことに原因があったのかそれぞれの市町の思いといったものが非常に強いということが改めてわかったわけである。将来も含めてそうしたことを越えていく。この地域としての一体性をどのように組み立てていくかということは非常に重要なことになっているのではないかと思っているとの答弁がありました。 また、今回多治見市の投票率は 52.17%であり、非常に問題があるような気がする。ある3市1町の首長は、こういったことについて投票はなじまなかったのではないかというようなことまで新聞に載っている。この合併の是非についての判断について、協議会でいろいろ議論された結果、すばらしい資料やデータができたと思っているが、実はちまたの話しや新聞もあったように、多治見市の名前が無くなるからいやとか、特例債といえども借金に変わりはないとか、庁舎が遠くなってしまうからいやというような、まったく視点の違うところで判断されていた方が多いようである。そこで、説明不足であったとか、時間が少なかったとかいう指摘もあるが、笠原町は同じ状況にありながら賛成が上回っている。こういうことについてどのような受けとめ方をしているのかとの問いに対して、笠原町については、一つには、町の規模、人口規模、経済規模が小さく、今後の町政運営に非常に危機感があったということ。二つには、現町長が町長選挙において笠原町の合併問題を取り上げられて、笠原町の中では合併についての町民の関心が高かったということ。特に、最近になって地方交付税が年々減るという実情は、笠原町にとっては大変な問題であり、そのことに対する町民へのPRも、その規模から言って、多治見市に比べれば、よく行きわたったのではないかという、この2点が大きいと考えているとの答弁がありました。 また、笠原町では賛成が上回ったので、普通では、笠原町議会では住民の意向を受けて、この合併協議会の廃止についてノーといわなければならない立場であると思う。多治見市は今、議論しているところであるが、3市1町の中で一つでもこの議案に対してノーと出た場合には、合併協議会はどうなるのかとの問いに対して、すべての議会の議決が必要であり、一議会でも否決があると形式的に合併協議会は存続するということであるが、実質的に法定協議会が機能するというためには、3市1町そのものがその合併協議を継続するということに合意がないと協議ができないので、1市でも否決した場合には形式的にのみ残るということであるとの答弁がありました。 次に、例えば、新座市、志木市、朝霞市、和光市は法定合併協議会を立ち上げるときに住民投票を行って、最終的な結論を出すという姿勢を示した協議会もある。それと違って、東濃西部合併協議会は、市民の感覚では合併ありきで進められてきたという印象を強く持っていた。例えば、合併協議会が実施した新市の名称アンケートとその取りまとめについてどのくらい経費がかかったか伺いたい。実際に学校の現場で生徒が、「先生、合併はもう決まったのか」と聞いたときに、教師が、「もう決まっているよ」と答えたという話しや、もう名前を募集しているのだから合併はもう決まっているんじゃないかということで、その件については多くの方から問い合わせを受けた。そういう手法そのものが市民の反発を招いたのではないかと考えるがどうかとの問いに対して、多治見市としては任意協議会を設置せずに、合併特例法の関係もあって、初めから市民を入れて情報公開しながらやってきた。各議会の議決を経た法定協議会で議論をしてきて、新市の名称についても投票で行うということになったと思う。また、チラシの内容についてはあくまでも説明会で説明した内容であり、多くの方がよくわからないということで、少しでも合併の問題点をしっかり情報として出すという啓発ということで2万枚刷って、まったく推進するためということではなく、説明会での内容をチラシとして知らしめたということで理解願いたいとの答弁がありました。 また、賛成反対の議論が活発に行われて、市民にも浸透していろんな場で討議されるということを理想としていた。非常に投票運動の期間が短かったということについてはどのように考えているのかとの問いに対して、投票の期日については当初は年内にということであったが、首長等の会議の中で、より周知徹底を図るということで、最終的に1月25日に決まったといった経緯もある。また、当初決めたスケジュールの中では、現在、合併特例法の改正が国会で審議されているが、17年3月までということでないと財政的なメリットが無いということもあり、その期日についてはぎりぎりの期間であったというように考えているとの答弁がありました。 次に、首長においても合併が必要であるということで、合併ありきという形で進んできた。議員の過半数も合併賛成という形で運動した。多治見市の行政としたら、これが行政の意思である。それが住民意向調査をやると大差で否決されたということで、行政の意思と民意がずれてしまった。完璧にねじれてしまったという認識をしている。このことに関してどのような認識でいるのかとの問いに対して、どちらかと言えば、ずれがあったというように思うべきだろうと思っている。これは、少なくとも説明会に来てもらえた方々にはある程度理解が得られたと思っているが、説明会に来られなかった、いわゆる、出席率が非常に悪い、これはいい言葉で言えば、多治見市を信頼している、そういう層が大多数であり、その方たちには私どもの思いが通じていないわけである。結果的に、ずれがあったというように思わざるを得ないと思っているとの答弁がありました。 また、大変な危機感を持って、投票率を上げることに全力を挙げたという話しである。投票率が5割を超えれば、一つの目安として5割という話しがあったので5割という話しで言うと、5割を超えれば行政に対する安心感、信頼感がバックにあって、多分合併は賛成の方が多いだろうという予測をしていたのかとの問いに対しては、かなり厳しいだろうとは思っていたが、投票率が5割を超えれば、何とか初期の目的は達成されるだろうというように思っていたとの答弁がありました。 また、今回の合併是非の問題は、合併するかしないかの話しであり、論点、争点は財政である。要するに、行政水準が上がるか下がるかという問題である。したがって、これは是非の問題ではない。だからこそ、市長も執行部も、合併が必要だよと言ってきたし、議員の過半数も合併が必要だよと言ってきたわけである。それが、合併の理屈が多治見のアイデンティティを越えられなかったよという、多治見市の名前が消えることがいやだということは、合併協議を立ち上げること自体がだめということであり、対等合併では名前が消えるというのはわかっていることである。それでも合併協議を立ち上げたということは、市長自身も含めて、要するに、名前が消えるかもしれないということが合意の上である。今回の合併の本質は、行政水準が上がるか下がるかという話しである。その難しさを訴えられなかったから、市民は勝手に合併するかしないかとのトレードオフ、どちらかだというように受けとめてしまったわけである。これは相対立するものなのか、矛盾するものなのか、整合させるということができないのか、どのように考えるかとの問いに対して、実際には、なかなか自治体の枠の中で考えようということで動いたということではある。整合させようということについては、大変難しいことだと思っているが、それがまったく二律背反のようなことではないというように思っているとの答弁がありました。 最後に、結局合併の是非を財政問題で訴えたかったけれども、いろいろ難しくてそれができなくて、そうした状態で意向調査をやった結果がこれであるという認識でよいかとの問いに対して、合併の必要性、合併の目的は、財政危機を回避して市民サービスを維持するという、いわゆる、最も大きい行政改革だという説明をしてきたところであり、そのことに尽きると思っているとの答弁がありました。なお、討論については、賛成討論が3件ありました。 以上で、合併問題調査特別委員会の審査報告といたします。よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(春田富生君) ただいまの報告について、質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、下水道建設特別委員長 二和田美枝子君。    〔下水道建設特別委員長 二和田美枝子君登壇〕(拍手) ◆下水道建設特別委員長(二和田美枝子君) おはようございます。 これより、下水道建設特別委員会の審査報告を行います。 去る3月8日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議第13号、議第19号、議第31号、議第36号の4議案を審査するため、3月16日、本委員会を開催いたしました。 審査の結果につきましては、お手元の審査報告書のとおり、4議案とも原案どおり全会一致で可決すべきものと決しました。 それでは、審査の過程におきまして質疑のありました主な内容について御報告申し上げます。 最初に、議第13号 多治見市下水道条例の一部を改正するについては、分担金は公平を保つために大事であるが、21万円がいいかということ。10年という基準がいいかどうか。今の計算が一番妥当なのかどうかとの質問があり、これに対して、市街化区域の方、あるいは、今回賦課させていただく調整区域の方にも、ある程度御納得いただける金額、10年分程度ということで決めさせていただいている旨の答弁がありました。 次に、10年に分割して徴収することになっているが、一括納入を考えていないのか。もう1点は、4項の中に汚水排水施設が撤去されたときはとあるが、撤去するという事態はどういうときに起こるかとの質問があり、これに対して、分割だけかというお話しですが、規則の中で一括の納入もしていただける形にしたいということで進めている。2点目の撤去する場合ということだが、実際には件数が少ないが、下水道整備をして汚水枡をつけ、その後その汚水枡に接続をしたときに分担金をいただくが、その後何らかの事情により建物の取り壊し、並びに排水設備も撤去されて、この場合自費工事になるが、汚水枡も撤去されるときは、そのとき以降の分についての分担金はいただかない。枡はもう使えない状態になったということで、分担金はいただかない。補足であるが、建物を取り壊し排水設備も取り壊した場合でも枡が残っていれば、またつなぐことができるので土地所有者の方に引き続き分担金の納付をお願いする旨の答弁がありました。 次に、一括納入もいいということだが、特例があるか質問があり、これに対して、分担金については、負担金の前納報奨金のような特例措置は考えていない旨の答弁がありました。 次に、本管が通る周辺の農地は対象にならないが、分担金を払ってもいいので農地にも枡をつけたいという要望があれば入れていくのか質問があり、これに対して、今回対象としているのが市街化調整区域である。その中の農地で転用可能な土地で、近い将来建物を建てる予定があるというお話しがあれば、その土地については下水道の整備をさせていただきたいと考える。基本的に、下水道の整備はそこに住まわれる方の汚水の処理をするというのが目的であるので、近い将来その可能性があるものについては、御要望があれば整備をして分担金をいただきたい。現状農地でもその場合は受益者負担金をいただき、その後建物が建ち排水設備をされたときに分担金をいただくということになる旨の答弁がありました。 次に、対象者世帯はどれぐらいを見込んでいるか質問があり、これに対して、昨年のデータであるが、 365戸が対象になる旨の答弁がありました。 次に、議第19号 平成15年度多治見市下水道事業特別会計補正予算(第5号)については、特に質問はありませんでした。 次に、議第31号 平成16年度多治見市下水道事業特別会計予算については、歳入で県の支出金が来年度 2,300万円ほどマイナスで計上されているが理由は何か質問があり、これに対して、前々年度の事業費で起債した分の元金と利子に対する5%の2分の1が県からの支出金となっている。ここでは平成14年度に事業した分の工事に対する起債した金額の元金プラス利子の5%の2分の1である。起債の償還する元金プラス利子の 2.5%が県から負担金をいただいているので、昨年度の事業費により、いただく負担金が減となったり増となったりする旨の答弁がありました。 次に、県は管渠施設とか面整備とかの工事に対しては予算措置が無いのか質問があり、これに対して、従前は工事費に対して何パーセントという県補助があったが、その制度が今申し上げたような県の交付金制度という形に変わった。各自治体がお金を借り、その分については後で補助を出すという制度に変わったものである旨の答弁がありました。 次に、現在4期の進行ぐあいは、目標としている状況に対してどの程度であるか質問があり、これに対して、計画区域での進捗状況は約75%が第4期事業計画の区域に対して整備できている面積である旨の答弁がありました。 次に、管渠付設事業で、ホワイトタウンから市之倉処理場に通じる線ですが、用地交渉や用地補償の進捗状況はどうなっているか質問があり、これに対して、計画しているルートの土地所有者の方にはすべて担当者が話しをして、測量等を行わせていただきたいということで立ち入りについては許可をいただいて測量調査をして設計をしている。そのときに、下にトンネルを掘りたいということもお話しをさせていただいているので、これから再度交渉し地役権の設定ということをさせていただく旨の答弁がありました。 次に、議第36号 平成16年度多治見市農業集落排水事業特別会計予算についての質疑はありませんでした。また、4議案とも討論はありませんでした。 以上で、下水道建設特別委員会の審査報告とさせていただきます。(拍手) ○議長(春田富生君) ただいまの報告について、質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) これをもって質疑を終結いたします。          -------------------- ○議長(春田富生君) これより討論を行います。 討論の通告がありますので、順次発言を許可いたします。 最初に、4番 石田浩司君。    〔4番 石田浩司君登壇〕(拍手) ◆4番(石田浩司君) おはようございます。 私は、民主党・市民フォーラムを代表いたしまして、議第2号 多治見市技能労務職員の給料の種類及び基準を定める条例を制定するについて、議第10号 多治見市職員の給与に関する条例の一部を改正するについて、議第16号 平成15年度多治見市一般会計補正予算(第7号)について、議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算について反対の討論をします。 まず、技能労務職員の行政二表導入と一般職の4級職員の役職加算の廃止について、技能労務職員の給料の改定について、毎年今後 650万円の財政効果が見込めるという答弁があり、技能労務職員と同様に一般職の4級の役職加算についても既に生活給になっており、大きな生活に影響を与えることは必至でございます。 多治見市としては先進的な制度改革の中で、やる気を起こさせる昇給昇格試験制度、または降格制度を実施しております。働く者の賃金は、実績によって判断される時代になってきております。今回の改定は、旧態依然とした国が行ってきた技能労務職員と一般職との職種の差別化を明確にするものであり、多治見市が進めてきた実績重視の制度とは大きく相反します。 また、第一線で働く職員にとって今回のやり方は納得できないと聞いております。今後の職員給与の労働条件改定については、職種にこだわらず、仕事の成果を重視して意欲を起こさせる見直しを求めたい、そのように考えます。よって、今回の給料及び手当ての削減については反対をいたします。 15年度の多治見市一般会計補正予算については、議第47号の債務負担について反対をいたします。 16年度の、新年度の予算につきましては、国が進める三位一体の改悪の地方切り捨てによる地方交付税の削減が行われ、多治見市においても大きな影響を受けております。多治見市の今回の予算の編成は、事業に対して優先順位をつけたり、見直しを行って予算組みがされているはずですが、優先順位が市民重視で行われていないと考えます。最も重要視しなければいけない市民の健康を守るための基本健康審査の自己負担を求めることは、急な話しであり、十分時間をかけるべきです。一方では、堆肥化センターの今後の将来像が明らかにされないまま、今なぜ実施をされるのか。広域行政情報システムの統合など、土岐市が脱退することで将来の不安があり、また、ITタウンカードを使った行政サービスが市民にとって効果があるものになっているのかどうか、大きな疑問があります。したがいまして、要望が多かった滝呂小学校の建設や池田小学校グランド整備など予算組みもされておりますが、持続可能な地域づくりや仕事づくりが明確にされない、かつ、具体的に打ち出されてない16年度の予算について反対をいたします。 以上、反対討論といたします。よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(春田富生君) 次に、12番 井上あけみ君。    〔12番 井上あけみ君登壇〕(拍手) ◆12番(井上あけみ君) 市民ネットワークとしまして、議第15号 東濃西部合併協議会の廃止についてと、議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算について、賛成の討論を行います。 まず、東濃西部合併協議会の廃止については、一昨年の7月設立以来今日まで、1年8カ月の時間と労力と予算を費やして終わった合併協議は何だったのか。その責任の所在と内容が問われていると考えます。 これまでの議論を聞いている限り、どこにも誰にも責任は無く、ひょっとして責任の所在は、成熟していない、あるいは、勉強しようとしていないと言われた市民にあるのではないかとすら思えるような議論が展開されていました。多治見市民は合併には無関心だと言われながら、52%の投票率、これは知事選レベルと同じぐらいですが、賛成にしろ、反対にしろ、どちらでもないにしろ、投票所まで行き投票行為を自らの責任で行ったのです。合併を推進している市と違う選択をしたからといって成熟していないと言われるのは、天に向かってつばを吐くようなものではないでしょうか。 幸い西寺市長は、どこかの市長のように、「合併のような問題は住民投票や意向調査にはふさわしくなかった。次からは意向調査などはやらない」などとおっしゃらないだけ、多治見市民は救われたような部分もありますが、いずれにしても、民意とかけ離れた合併協議を進めた責任は市長と議会にあります。 そして、財政問題を理由に合併を進めなければならない状況の市財政をつくったのも、国の方針もありますが、歴代市長と議会です。選挙のたびにあれをつくった、これをやったと予算そのものを膨らませてきたその経緯を反省しないのでは、合併をしても同じです。旧市町の地域エゴをむき出し、予算の奪い合いをし、さらに財政悪化に落ちていく可能性すらありました。 さらに言わせていただけるならば、この平成大合併を強引に進める国のやり方は、地方分権を唱えながら地方自治をお金と脅迫でないがしろにし、モラルハザードを起こしていると指摘されています。多治見市はともかく、全国を見れば中山間地に人は住むなというに等しい合併推進は、国としての責任放棄と言わざるを得ません。 東濃の市民は、笠原町を除き、押しなべて合併反対でしたが、この民意のあらわれ方には、素朴で奥深い市民の知恵があったように感じます。いずれにしても結果は出ました。ピンチはチャンスです。責任を明確にした上で、自律したまちづくりに向けてきちんと説明をし努力を示していけば、多治見市民は徐々に理解をし、それぞれのやり方で受け入れてくださると考えます。 最後に、市長命令で合併協議会の運営に全力で当たった企画部部長を始め、3名の職員の並々ならぬ努力に対しましては、本当にお疲れさまでした。今後は、多治見のまちづくりにその経験と力を生かしてくださるように心からお願いをいたしまして、東濃西部合併協議会の廃止に対する賛成の討論とします。 次に、議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算につきましては、国の地方財政大幅削減の中、非常な苦労の末につくられた予算で、臨時財源対策債等を限度いっぱいに借りて確保したというものでした。16年度はこの予算のもとに市民参加を進め、決め細やかで効率的な市政運営を期待するものです。 また、保健センターが行う基本検診やがん検診で一部受益者負担を盛り込むとのことでしたが、これも一定程度の枠内で必要なことと考えます。大きな事業である滝呂小学校の移転新築事業につきましては、建設途中のチェック、不具合の点検なども怠ることがないよう要望しますし、IT関連予算につきましては、経費がかかりすぎる住民票などの自動発行装置の見直し、土岐市が抜けるCDC事業の再検討も要望します。なお、今回の予算には、3市1町の情報システムの統合関連の予算補正は盛り込まれていないことを確認しています。今後は自律した健全なまちづくりをするため、さらに市民参加を促進、中身のある自治体基本条例策定に向けお互いに力をつけていきたいとエールを送り、賛成の討論といたします。 皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(春田富生君) 次に、21番 二和田美枝子君。    〔21番 二和田美枝子君登壇〕(拍手) ◆21番(二和田美枝子君) それでは、日本共産党を代表いたしまして、議第2号 多治見市技能労務職員の給与の種類及び基準を定める条例を制定するについて、議第3号 多治見市修繕引当基金条例を制定するについて、議第6号 多治見市職員定数条例の一部を改正するについて、議第10号 多治見市職員の給与に関する条例の一部を改正するについて、議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算に対しては反対の立場で、議第15号 東濃西部合併協議会の廃止については賛成の立場で討論を行います。 初めに、議第2号 多治見市技能労務職員の給与の種類及び基準を定める条例を制定するについてです。 確かに、現時点では技能職員の方の給与表が、一般職の給与表から行政二表変わっても直ちに差がつくわけではなく、むしろ4級以上になる道が開けることで昇給するとの御説明もございました。しかし、新たに技能職員がこの給与表で採用された場合、若年時にはよいとしても、中高年になってから一般職給与より下回ります。もともと技能職員との間で差別が持ち込まれるべきではないという考え方によって現在の賃金体系が採用されています。ラスパイレス指数を持ち出してあたかも技能職員が高い水準にあるかのような御説明がありました。そもそもラスパイレス指数は、地方公務員全体の約3割程度に過ぎない非現業行政職員だけの比較にとどまるものであり、地方自治体の学歴別、経験年数別の職員構成が国のそれと同一だと仮定して比較したものです。したがって、国と地方自治体の給与水準を比較する物差しとして適切な指数とは言われていません。特に、技能職員は地域住民の生活に密着する職場で働いています。直接住民サービスの改善に関連しており、それだけに、働きがいのある賃金水準を保証する立場で、行政二表導入は5級、6級にならなければ生活給が低水準に押さえ込まれることになるという差別的な賃金体系に戻ることになる。強いては、働きやすい職場を守る立場で、この議案には反対をしたいと考えております。 次に、議第3号 多治見市修繕引当基金条例を制定するについては、厳しい財政状況において基金の種類を増やすという考え方は、一層の財政の硬直化を招くものだと思います。公共施設の修繕や改善は重要です。私ども、日本共産党としても、特に、学校など教育施設は、子どもたちの安全を守る意味からも、かねてより重視し、その予算額を大幅に増やすよう求めてきました。基金を持たなければ、その計画も持てないということでしょうか。既につくられてきた全体の公共施設は修繕改築のための年次計画を立て、予算化することは大切です。積極的に行う必要があります。しかしながら、本条例が、公共施設の修繕予算にとって安全弁として働くのか、むしろ抑制として働くのか疑問を感じます。積立金の果実を当てにすることができない今日において、なぜ改めて条例で蓄積基金や運用基金にして資金を寝かせておく必要があるのでしょうか。基金運用には、基金を基礎として第二の新しい行政システムを形成するということが生じます。これは従来型行政システムの改革を放棄するとともに、行政の分化、個々の行政の独立採算制への道であり、総合的運営の原則が失われます。極端に言えば、財源が困難との理由で、新しい住民需要に応じて次々と基金行政がつくられ、本体の従来型の行政システムは空洞化、固定化されるとともに行政システムが個別化されていく可能性があります。そして、個別化された新行政分野には、すべて受益イコールコスト負担という市場メカニズムの原理が適用され、まさに選択的行政が主流となる危険性がはらんでいるのです。基金とはこのような問題点を持つものであり、安易にそこに解決を求めてはいけないのではないかということを指摘したいと思います。 次に、議第6号 多治見市職員定数条例の一部を改正するについては、既に合併協議の中でも明らかになったように、 1,000人の住民に対する職員数を比較しますと、多治見市 7.5人、瑞浪市 9.5人、土岐市 9.4人、笠原町10.2人というぐあいで、多治見市の職員数は本当に少ないということがわかります。本市よりも人口の多い大垣市との比較でも、多治見市の職員割合は少ないという状況で、職員数では行政改革の先端と言えます。では、職員の労働時間の比較ではどうでしょう。この間の職場の労働実態は、恒常的に残って仕事をしている職員の多さに驚くばかりです。職員の心身の健康は大丈夫だろうか。困難な住民が増える一方の情勢の中で、一人一人の住民にきちんと相談に乗れる時間は確保できるのだろうか。私は、現状を改善していくことの方が重要だと考えてきました。このたびの現状に合った定数に合わせて職員定数条例を書き直す前に、職員の労働実態や住民の要望に応じた職員体制をどのようにすべきかをもっと検討する作業を優先すべきと考えます。国の財政難に呼応して職員削減の徹底的な見直しが図られてきたが、年々増える早期退職者、残された職員の労働強化、この実態を本当に市長の成果と評価していいのでしょうか。地方政治から暖かさを失わせようという国の政治に追随しているかのような、職員定数削減への道は極力慎重にすべきであることから、これに反対するものです。 次に、議第10号 多治見市職員の給与に関する条例の一部を改正するについては、4級職員の役職加算を廃止するというものです。これは、見方を変えれば、昇任試験を受けない、あるいは、合格しない職員へのペナルティという正確になろうとしています。さまざま個別的な理由をつくりながら公務労働者の既得権が奪われていくことになろうとしているのは問題です。職場は社会であり、さまざまな能力の違いがあって構成されるのは自然です。共助成長しあいながら同じ釜の飯を食べるのが職場の仲間です。採用試験で合格されてきた職員に多少の個性の違いがあっても、住民を大切にし、地域をよくしていこうという気持ちさえあれば、住民の奉仕者として十分その能力を発揮しあっていくことができるのではないでしょうか。試験制度や評価主義で、賃金抑制や個々差別的な賃金体系をつくっていくことは、必要以上の競争原理を導入することになり、しいては住民への対応にゆとりの持てない環境をつくることにもなりかねません。今回の改正は、地域の経済効果にも水を差すことになるのではないでしょうか。 次に、議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算は、小泉内閣が進める三位一体の改革で、自治体の規模が小さいほど厳しい財政運営を強いられるという時代の幕開けとなりました。市長は、「一自治体の努力を超えて財政の深刻化が感じられる事態に陥りつつある」「臨時財政対策債の発行や事業の一部繰延べでようやく編成を終えることができた」と、予算編成の緊張が伝わってくるようなコメントが新聞紙上で紹介されました。市の財政事情の苦しさは理解できるものでありますが、今回の予算案は、職員削減はもとより、4級の役職加算廃止で一般会計ベースで年間約 1,700万円の削減を実行するなど、職員犠牲のもとにでき上がったものです。反面、将来の厳しい財政予測から、基金という名目で溜め込みを行うという姿勢など、国の誤った政策を批判し変えていく力になるというよりは受け入れていくために、新年度予算では職員から切り捨てられる。しかも、職員でも弱者にとって厳しい内容になっています。この方向では、いずれは住民弱者に対しても厳しい財政事情による影響をやむを得ないものとして、市民負担増を受け入れていくことになるのではないでしょうか。何よりも、職員や住民犠牲の予算編成では、地域住民の経済効果を低下させ一層景気の停滞を招くことになります。地域活性化のために職員にやる気を出させる予算案に組かえることが今求められているのではないでしょうか。 以上、4議案に対する反対の討論といたします。 次に、議第15号 東濃西部合併協議会の廃止については、一年半にわたり協議会委員の皆さんを中心に合併問題について御議論を重ねてまいりました。本当に御苦労さまでした。特に、公募による市民代表の皆さんの御苦労は大変だったと思います。時には懸賞金まで出して新市名が募集されました。何日もかけて議論した住民税均等割では、瑞浪市や笠原町は5年間の特例で据置きに了解しあったにもかかわらず、年が明けて新年度からは国の方針で全国一律 3,000円になってしまいました。合併の是非を皆で考える。しかし、高い授業料を払ったわけであります。私ども、日本共産党は、合併は国・県の言いなりではなく、そこに住む住民自身の問題としてとらえてきました。今回の意向調査で、住民自身が理由はさまざまですが、合併反対を選択した以上、私たちは住民とともにこの町の将来に責任を負っていく必要があります。一部経済界においては、特例債目当てに合併の必要性を説かれました。しかし、国の厳しい財政事情を知っていた住民の声は、それが確実な未来を約束するものにならないだろうということや、子や孫に負担を残していくことになるのではとの思いで反対したということなどの御意見が多かったように思います。投票前、どちらともいえない票が多いのではないかと懸念した意向調査でしたが、住民のきっぱりとした反対票は特例債目当ての開発型ではなく、地に足をつけた町の発展を望んでいることをあらわしました。意向調査前の推進姿勢を示した行政側と、市民との思いがいかにかけ離れたものであったか、やはり住民にかかわりの大きい問題の場合には、今回のように住民投票を実施すべきであることが明らかになったのではないでしょうか。国の厳しい財政事情の中困難は続くと思いますが、主権者としての住民の皆さんの声が届く市政実現のために、今後も努力することを申し上げ、合併協議会の廃止に賛成いたします。以上で討論を終わります。(拍手) ○議長(春田富生君) 次に、24番 三宅 昇君。    〔24番 三宅 昇君登壇〕(拍手) ◆24番(三宅昇君) 私は、議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算に賛成の討論を行います。 今回の平成16年度一般会計予算を始め、特別会計、企業会計ともに、国の三位一体改革の影響、三市一町合併の是非など、今までに経験のない事態の中での編成作業でした。まずもって、市当局の御苦労を謝します。 一般会計予算の規模は 281億 9,700万円で、昨年度比24億 4,700万円、 9.5%増となっております。 歳入を見てみますと、市税、地方交付税及び繰入金の歳入減を、地方譲与税、国庫支出金、市債の増で賄っているわけであります。一方、歳出では、民生費、農林水産業費、土木費、教育費及び公債費において、前年度対比増となっているわけであります。 ここで、歳出における主な事業を選んでみるなら、美濃焼振興に係る東京ドームでのフェスティバルへの支援、起業家に対する支援、クラフトデザイン展の開催、サイン計画の実施、エキスポ2005に関連する集客事業など、産業振興施策。学校など公共施設のヒートアイランド対策、公園など地域環境の整備、堆肥化センター建設工事、雨水利用や太陽光利用に対する助成など環境施策。耐震診断、耐震工事に対する助成、救急体制の強化、防災倉庫の増設、防火用水の増設など、防災救急施策。知的障害者厚生施設増設への助成、NPO法人東濃成年後見センターにおける権利擁護事業への協力、特別養護老人ホーム新設への助成など、障害者施策。及び特別保育の充実、預かり保育の実施、学校への介助員の配置、児童健全育成事業の推進、乳幼児ブックスタート事業の推進、児童手当支給事業の拡大、地方自治と子ども施策に対する全国自治体シンポジウム多治見開催など、子育て支援施策。学校バリアフリー工事の推進、学校、幼稚園のトイレ改修など、子ども安全施策。 これら施策は、私ども公明党が常に叫んでまいりました福祉、防災、教育、環境施策の分野でございます。厳しき財政の折、きめ細かな施策に光があてられていることに敬意を表します。 ここで一つ特に御要望申し上げたい。中心市街地の活性であります。御存じのとおり、多治見市の人口分布は、旧市街地に半分、周辺団地などで半分であります。周辺団地の住民、特に高齢者の皆さん、足の便利がよくなければ中心市街地まで来られません。いわゆる、交通弱者の交通手段をあらゆる手段で確保、充実させることです。多治見市では今、コミュニティバス運行の実験をやっておられます。これも一つの方法です。今回、市長が提案説明要旨で述べられておられる「構造改革特区や地域再生に向けた取り組みを通じて、国に対してタクシーやバス運行の規制緩和を働きかけて、市内の公共交通システムが便利で使いやすいものになるようにしていきたい」と言っておられます。このことを強く進めてもらいたいと思います。交通システムの大改革で、きっと周辺地域の方々が中心市街地に足を向けてくる、このように思います。 さて、市長も表明されているように、今後財政事情が好転することは当面考えられない時代状況でございます。行財政改革を進める中で少子高齢の社会をいかに切り開いていくのか、地方分権の推進と相まって、今後一層市民と行政の役割分担、行政サービスのあり方を精査し、実行に移していくことが求められてまいります。それには、市民の協力と行政の信頼こそ重要なポイントではないでしょうか。願わくば、現下の停滞、閉塞の社会にありまして、多治見市役所が、市民に希望と元気の光をとどける灯台のごとく役割を果たされることを期待いたします。 結びに、この3月で引退されます市幹部の皆様に大変にお世話さまになりましたことに感謝の意を表して、私の意見といたします。ありがとうございました。(拍手) ○議長(春田富生君) この際、暫時休憩いたします。    午前11時57分休憩          --------------------    午後1時00分再開 ○議長(春田富生君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 次に、14番 中山勝子君。    〔14番 中山勝子君登壇〕 ◆14番(中山勝子君) 議第15号 東濃西部合併協議会の廃止につきまして、賛成の討論をさせていただきます。 平成17年1月11日、人口22万 4,000人の特例市が誕生する。そこに大きな希望を見出していた市民も大勢おりました。平成14年7月には法定合併協議会が発足し、以来一年半、新市まちづくり計画や48の協定項目が熱心に協議されてまいりました。途中、激しい議論や調整の難しい場面もあったものの、お互いが歩み寄る形で基本的な合意に達し、昨年の末には協議はほぼ終了、そして、本年1月25日の合併の是非を問う住民意向調査の投票が実施されたのであります。各地域ごとの住民説明会の出席者が、思いのほか少なく危惧をしていた中での意向調査の投票でありました。結果は、3市において合併反対が大きく上回り、合併は白紙となりました。これは、尊重すべき市民の意思の決定であります。三日後の28日、第23回合併協議会において、瑞浪市長は、「合併は身近なメリット、デメリットの問題ではなく、将来を見据えての判断をしてほしかった」と述べ、笠原町長は、「総論対各論、大義名分対地域エゴ、理論対感情などの対立の中、お互いに助け合い譲り合う精神が足りなかったように思う」と述べました。西寺市長は、「市の厳しい財政状況は理解してもらえたと思う。多治見の町への愛着を超えることができなかった」と発言されました。また、今月15日に開かれた合併問題調査特別委員会の席上、江口助役は今回の合併の焦点を問われ、「焦点は財政であった」と述べられました。合併白紙の流れを受け、各市町は来年度予算案の見直しやカットを図らざるを得ず、総合計画にも大きく影響を及ぼす状況となっております。まったく今回の3市1町の合併の焦点は財政であったのであります。 しかしながら残念なことに、この合併の焦点は十分に理解され得なかったと、私は考えております。合併の焦点とは離れたところでの、しかも、正確さに欠けた情報をもとにして反対の一票を投じた住民が少なからずいらっしゃったことはまことに残念な思いであります。私は、市の将来と市民のためにとの思いで、合併を推進の立場で活動をしてまいりました。御理解くださり、合併賛成に大きなマルをつけてくださった方々も大勢おります。しかし、さらにさらに大勢の方々に合併の必要性を御理解いただけなかったことに対し、市議会の議員の一人として深い反省の思いでいっぱいであります。 また、今回の住民説明会のあり方、また、西寺市長の合併推進なのかそうではないのか、終始あいまいともとられかねなかった態度。また、合併協議会が実施した住民意向調査で反対が上回り、合併が白紙となったにもかかわらず、合併協議会でその結果の総括がなされなかったことなど、納得のいかないこともございましたが、今となりましてはそれらの議論に時間を費やしているより、多治見市の今後、これからの市民の生活に目を向けていかなければならないと、私は考えております。あまりにも現状の市民の生活は厳しく、長引く不況で、また、国政、社会のシステムの変化もあわただしい動きだからであります。合併協議会の経費は1億 4,000万円に上ります。これを生かすのか、むだ使いに終わらせるのかは、各市町の今後の課題であると考えます。一年半の協議を通し、見えてきたこと、学んだことがあります。 去る19日の本会議の質疑に答えて西寺市長は、「合併は地域に対する一体感が持てるか、これが重要な課題である。笠原町との合併は、多治見市民の考え、笠原町民の考えがどのようか把握してからでないと動くことはできない。二度と同じ轍は踏まないようにする」と発言され、私もまったく同感でございます。私も、議員の一人といたしまして、今まで以上に多治見市の将来について市民の皆様方と語り合ってまいりたいと心に決めております。 合併協議会が自ら実施した住民意向調査の結果により、3市1町の合併が白紙となった以上、東濃西部合併協議会は廃止すべきであると考えております。今回の結果を教訓に、次の方向性を示すときこそ、市民に徹してわかりやすい説明を十分実施していただくことが大切です。笠原町との合併は、新しい時代の流れに適合するためにも、また、少子高齢化社会への対応のためにも、私は大きなチャンスであると考えております。市民の皆様としっかりと意見交換をしつつ、市民の御理解のもとにチャンスを生かせる道を選択できますことを心より願いつつ、議第15号 東濃西部合併協議会の廃止について、賛成の討論とさせていただきます。 皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(春田富生君) 次に、15番 中道育夫君。    〔15番 中道育夫君登壇〕(拍手) ◆15番(中道育夫君) 市民クラブの中道であります。 私は、議第15号 東濃西部合併協議会の廃止について賛成の討論を行います。 賛成の理由は、次の二つであります。一つは、どのような事情があっても、市民が住民意向調査で3市1町の合併を大差で否決した以上、私は、これを民意として重く受けとめ、民主主義を尊重するからであります。 二つ目の理由は、1月28日の合併協議会において、合併協議を終えることが確認された以上、今後合併協議は実質上機能しないからであります。また、仮に存続させた場合は、むしろ次の行財政改革や合併などのステップに進む障害となる可能性があるためであります。 それでは、多治見市が合併は必要であるとの判断で合併を提案し、その提案を市議会の過半数の議員が賛同し、 8,400万円の公費と1年11カ月の歳月をかけて目指した3市1町の合併を、市民はなぜ大差で否決したのでしょうか。また、今回の住民意向調査結果は、市民が合併を拒否したことのほかに、行政側の意思と民意がねじれたことをも証明いたしました。私は、合併破綻の原因解明と同時に、このねじれの原因を解明しなければ、少子高齢化社会に適合する行政を構築することは到底不可能であると考えました。 そこで、これらの原因を解明するために、2月いっぱいをかけて3市1町合併住民意向調査結果に対する考察と題する、全22ページの小冊子をまとめました。内容が長文のため、ここでは概要のみを申し上げます。 まず、合併破綻の原因は、多治見市が民主主義の成熟度合いを把握していなかったにもかかわらず、合併に対する理念や戦略を立案しなかったことに起因しています。そのため、合併是非の議論が整理されることなく発散してしまい、百家争鳴の状態になってしまいました。 結果として、物理的な地域エゴイズムは合併協議会の協議の中で調整され、3市1町としての合意は得られました。しかし、多治見のアイデンティティなどに代表される精神的な地域エゴイズムは、国が進める平成の大合併の大義名分が正しく認識されなかったため、克服することができませんでした。 次に、行政の意思と民意がねじれたのは、行政が住民意向調査を実施するに当たり、次の三つの事柄を見逃したことに原因があると考えています。 一つは、合併是非の論点を整理して、市民に合併是非を判断する基準を明確に示し得なかったため、地域アイデンティティの堅持と行政サービス水準の維持向上は、整合が可能なものであったにもかかわらず市民が相対立するトレードオフの関係にあると受けとめてしまったことであります。 二つ目は、民主主義には発展段階があり、多治見市はまだ発展途上にあるという現状認識を見逃したことであります。私は、昨年の秋、デンマークとイギリスで地方分権時代の行政のあり方を学ぶ機会を得ました。そこで学んだことは、日本の民主主義は集団民主主義であって、北欧の個人民主主義にまで到達していないこと。また、民主主義が発展していく過程には、行政へ関心を持つ段階と行政へ信頼を寄せる段階があることを知りました。これらの事柄から見ますと、残念ながら、多治見市の民主主義の発展段階は、行政への関心の高さが問題となるレベルであって、たとえ投票率が50%を超えたとしても、行政の意思と反対の民意が示される段階であることを今回の住民意向調査結果は示しました。つまり、現在の行政に対し、多治見市民はあまり関心が無く、信頼もしていないということを証明したと考えています。 したがって、そのような現状認識の無いまま行政が住民意向調査を実施すれば、誰もが予測し得なかった結論や行政の意思に反対の結論が出るのは当然の帰結であります。 三つ目は、首長の政治的リーダーシップの欠如であります。長野県山口村の越県合併事例のように、首長が政治生命をかけた住民投票は、合併への賛同が得られています。つまり、行政への関心度合いが問題となるような民主主義の段階では、首長の不退転の政治的なリーダーシップがないと、行政の意思への賛同は得られません。そのことに対する認識が欠けていました。 私の住民意向調査に対する分析のあらましは以上のようなものであります。 これに対して、市長を始めとする執行部の分析は、本会議の質疑、特別委員会、一般質問の答弁のいずれを見ても、極めて不十分であります。執行部がどのような総括をされるのかはわかりませんけれども、行政の意思と民意がねじれたことに対する本質的な原因の解明が不可欠であると考えています。 そうでないと、多治見市が目指している少子高齢化時代の地方分権に伴う住民との協働は、まず実現し得ないことを指摘しておきたいと思います。さらに、行財政改革の次のステップとして、執行部は、早急に笠原町との合併に着手していただくよう要望いたします。 以上で、私の討論を終わります。(拍手) ○議長(春田富生君) ほかに討論はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) これをもって討論を終結いたします。          -------------------- ○議長(春田富生君) それでは、これより採決を行います。 最初に、承第1号 専決処分の承認を求めるについては原案どおり承認することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり承認することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第1号 多治見市有林野管理条例を廃止するについては、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第2号 多治見市技能労務職員の給与の種類及び基準を定める条例を制定するについては、反対討論がありましたので、起立により採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(春田富生君) 起立多数であります。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第3号 多治見市修繕引当基金条例を制定するについては、反対討論がありましたので、起立により採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(春田富生君) 起立多数であります。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第4号 多治見市放置自動車の適正な処理に関する条例を制定するについては、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第5号 多治見市土岐川観察館の設置及び管理運営に関する条例の一部を改正するについては、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第6号 多治見市職員定数条例の一部を改正するについては、反対討論がありましたので、起立により採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(春田富生君) 起立多数であります。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第7号 多治見市一般職の任期付研究員の採用、給与及び勤務時間の特例に関する条例の一部を改正するについては、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第8号 多治見市の公益法人等への職員の派遣等に関する条例等の一部を改正するについては、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第9号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正するについては、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第10号 多治見市職員の給与に関する条例の一部を改正するについては、反対討論がありましたので、起立により採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(春田富生君) 起立多数であります。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第11号 多治見市職員退職手当に関する条例の一部を改正するについては、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第12号 多治見市道路占用料徴収条例及び多治見市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の一部を改正するについては、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第13号 多治見市下水道条例の一部を改正するについては、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第14号 多治見市火災予防条例の一部を改正するについては、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第15号 東濃西部合併協議会の廃止については、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第16号 平成15年度多治見市一般会計補正予算(第7号)は、反対討論がありましたので、起立により採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(春田富生君) 起立多数であります。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第17号 平成15年度多治見市南姫財産区事業特別会計補正予算(第2号)は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第18号 平成15年度多治見市土地取得事業特別会計補正予算(第1号)は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第19号 平成15年度多治見市下水道事業特別会計補正予算(第5号)は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第20号 平成15年度多治見市駐車場事業特別会計補正予算(第3号)は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第21号 平成15年度多治見市営住宅敷金等特別会計補正予算(第1号)は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第22号 平成15年度多治見市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第23号 平成15年度多治見市老人保健事業特別会計補正予算(第2号)は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第24号 平成15年度多治見駅北土地区画整理事業特別会計補正予算(第3号)は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第25号 平成15年度多治見市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第26号 平成15年度多治見市廃棄物発電事業特別会計補正予算(第2号)は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第27号 平成15年度多治見市一般廃棄物埋立税を財源とする環境整備事業特別会計補正予算(第2号)は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第28号 平成16年度多治見市一般会計予算は、反対討論がありましたので、起立により採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(春田富生君) 起立多数であります。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第29号 平成16年度多治見市南姫財産区事業特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第30号 平成16年度多治見市土地取得事業特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第31号 平成16年度多治見市下水道事業特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第32号 平成16年度多治見市駐車場事業特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第33号 平成16年度多治見市営住宅敷金等特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第34号 平成16年度多治見市国民健康保険事業特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第35号 平成16年度多治見市老人保健事業特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第36号 平成16年度多治見市農業集落排水事業特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第37号 平成16年度多治見駅北土地区画整理事業特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          --------------------
    ○議長(春田富生君) 次に、議第38号 平成16年度多治見市介護保険事業特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第39号 平成16年度多治見市廃棄物発電事業特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第40号 平成16年度多治見市一般廃棄物埋立税を財源とする環境整備事業特別会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第41号 平成16年度多治見市水道事業会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第42号 平成16年度多治見市病院事業会計予算は、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第43号 市道路線の認定については、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第44号 市道路線の認定については、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第45号 市道路線の認定については、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第46号 市道路線の認定については、原案どおり可決することに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- △第49 議第47号 ○議長(春田富生君) この際、日程第49 議第47号 土地の取得についてを議題といたします。 13番 水野由之君、15番 中道育夫君、16番 市原博嗣君、17番 松浦文雄君、19番 若尾靖男君、22番 水野忠勝君、23番 森 寿夫君、24番 三宅 昇君に申し上げます。本案は、地方自治法第 117条の規定に抵触いたしますので、議場からあなた方の退席を求めます。    〔13番 水野由之君、15番 中道育夫君、16番 市原博嗣君、17番 松浦文雄君、19番 若尾靖男君、22番 水野忠勝君、23番 森 寿夫君、24番 三宅 昇君退場〕 ○議長(春田富生君) これより、委員長の報告を求めます。 総務常任委員長 各務幸次君。    〔総務常任委員長 各務幸次君登壇〕(拍手) ◆総務常任委員長(各務幸次君) それでは、議第47号 土地の取得についての審査結果につきましては、お手元の審査報告書のとおり、原案どおり可決すべきものと決しました。 それでは、最初に、採決の過程について御報告申し上げます。 採決に際しまして、継続審議の動議が提出され、その動議に対して異議の申し立てがありましたので、起立により、継続審議動議の申し立てについて採決した結果、可否同数でありましたので、委員長により継続審議の動議については否決すべきものと決しました。 次に、議案の採決において、異議の申し立てがあり、起立による採決の結果、可否同数となりましたので、委員会条例第17条第1項の規定により、委員長により原案どおり可決すべきものと決しました。 それでは、審査の過程でありました質疑につきまして、主なものについて御報告を申し上げます。 多目的広場については、生きていて市道認定してある以上これを解除してからでないと多目的広場の使途は終わらないと考えるが、この辺りの状況を伺いたいとの質問があり、これに対しまして、取りつけ市道の関係については、今回取得する土地とは別であり、この土地については今後の利用を考えるとこのままでよいと考える旨の答弁がありました。 これに対しまして、平成7年3月31日に市道認定している理由についての質問が出され、多目的広場の進入路として認定していただいたところであるが、当時と現在では状況が変化してきており、多目的広場として造成していくことはないと思っている。しかし、将来のことを考えれば、進入路は必要であり残しておきたいとの答弁がありました。 それに対しまして、多目的広場のために市道路線の認定がなされたものであり、市道路線の廃止も同じように議案として上げる必要があるのではないか。そうであれば、開発公社から買うことは少しもおかしくない。市道認定の廃止がなされてないことから、多目的広場の計画が生きていると認識せざるを得ないし、多目的広場建設として買い戻す予定であったことから、市道路線の認定が残っている状況での買い戻しについてはおかしいとの考えが述べられ、それに対しまして、土地開発公社に対しての債務をこのまま放置していくことは、利子がかさんで将来的な負担を増すよりも債務を解消したいとの趣旨であり、市道認定とは別の話しであり、理解願いたいとの説明でありました。 以上で報告を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(春田富生君) ただいまの報告について、質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) これをもって質疑を終結いたします。          -------------------- ○議長(春田富生君) それでは、討論を行います。 討論の通告がありますので、発言を許可します。 4番 石田浩司君。    〔4番 石田浩司君登壇〕(拍手) ◆4番(石田浩司君) 民主党・市民フォーラムを代表し、議第47号 土地の取得について、反対討論をします。 土地取得については、平成7年に旭ヶ丘多目的広場として債務負担行為を認証している以上、当然多目的広場として、多治見市が土地開発公社から買い戻さなければいけないと考えます。しかし、当初の多目的広場の計画がいつ終了したのか。また、計画変更についていつ行われたのかわかりません。今回、普通財産として買い戻すものであれば、手続きをしっかりし目的を明確にする必要があり、議会が始まる直前に議案が上がるということなど、とても賛成することはできません。 以上、反対の討論とさせていただきます。(拍手) ○議長(春田富生君) ほかに討論はありませんか。 12番 井上あけみ君。    〔12番 井上あけみ君登壇〕 ◆12番(井上あけみ君) 議第47号 土地の取得について、簡単に賛成の討論を行います。 総務委員会の質疑の中で、なぜ数ある開発公社の土地の中で旭ヶ丘のこの土地なのかという疑問がございましたけれども、それが質疑の中では、私の中で解明されなかったために継続審議を求めましたけれども、これが否決をされて、議案の可決についても私としては反対をしましたけれども、その後、土地開発公社に対して情報公開を求め独自の調査をいたしましたところ、疑問が解明をいたしましたので、賛成をいたします。 公社の持つ6件のうちの1件でしたけれども、取得年度や利子の総額を比べても、当初の目的がなくなったという点で普通財産として買い戻すことが妥当と判断をいたしました。 以上、私の賛成の討論といたします。(拍手) ○議長(春田富生君) これをもって討論を終結いたします。          -------------------- ○議長(春田富生君) それでは、これより採決を行います。 議第47号 土地の取得については、反対討論がありましたので、起立により採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(春田富生君) 起立多数であります。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。 13番 水野由之君、15番 中道育夫君、16番 市原博嗣君、17番 松浦文雄君、19番 若尾靖男君、22番 水野忠勝君、23番 森 寿夫君、24番 三宅 昇君の除斥を解きます。    〔13番 水野由之君、15番 中道育夫君、16番 市原博嗣君、17番 松浦文雄君、19番 若尾靖男君、22番 水野忠勝君、23番 森 寿夫君、24番 三宅 昇君入場〕          -------------------- △第50 議第48号から第52 議第50号 ○議長(春田富生君) この際、日程第50、議第48号から日程第52、議第50号までを一括議題といたします。 提出議案に対する市長の説明を求めます。 市長 西寺雅也君。    〔市長 西寺雅也君登壇〕 ◎市長(西寺雅也君) 追加提案させていただきます3議案は、いずれも人事案件でございます。 まず、議第48号の固定資産評価審査委員会委員の選任につきましては、固定資産評価審査委員会委員の鵜飼 忍さんの任期が本年3月25日に満了いたしますので、引き続き鵜飼 忍さんを固定資産評価審査委員会委員に選任したいと存じますので、御同意をいただきますようよろしくお願いをいたします。 続きまして、議第49号の子どもの権利擁護委員の選任につきましては、子どもの権利に関する条例に基づき、2人目の委員といたしまして仲松正人さんを本年4月1日付で子どもの権利擁護委員に選任したいと存じますので、御同意いただきますようによろしくお願いいたします。 続きまして、議第50号は、南姫財産区管理委員の選任についてでございます。南姫財産区管理委員については、現在1名欠員でございますが、加藤修一さん、尾関惠一さん、市原幸男さん、松田治夫さん、田牧 護さん、德永長男さん、この6名の方の任期が本年3月31日をもって満了となりますので、次の方を選任してまいりたいというふうに考えております。委員は再任が2名、新任の方が5名でございます。奥村日支露さん、奥村 亘さん、尾関惠一さん、土屋住男さん、徳永長男さん、松田直行さん、渡邉繁典さんの7名でございます。皆様方の御同意をいただけますようにお願いを申し上げます。以上でございます。          -------------------- ○議長(春田富生君) これより、質疑を行います。 最初に、議第48号 多治見市固定資産評価審査委員会委員の選任について質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第49号 多治見市子どもの権利擁護委員の選任について質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第50号 多治見市南姫財産区管理委員の選任について質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) これをもって質疑を終結いたします。          -------------------- ○議長(春田富生君) お諮りいたします。ただいま議題となっております議第48号、議第49号及び議第50号は、会議規則第36条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、議第48号、議第49号及び議第50号は、委員会の付託を省略することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) これより討論を行います。 討論はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) これをもって討論を終結いたします。          -------------------- ○議長(春田富生君) それでは、これより採決を行います。 最初に、議第48号 多治見市固定資産評価審査委員会委員の選任については、原案どおり同意することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり同意することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第49号 多治見市子どもの権利擁護委員の選任については、原案どおり同意することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり同意することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、議第50号 多治見市南姫財産区管理委員の選任については、原案どおり同意することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり同意することに決しました。          -------------------- △第53 発議第1号から第55 発議第3号 ○議長(春田富生君) この際、日程第53、発議第1号から日程第55、発議第3号までを一括議題といたします。 提出議案に対する発議議員の説明を求めます。 21番 二和田美枝子君。    〔21番 二和田美枝子君登壇〕 ◆21番(二和田美枝子君) それでは、発議第1号 郵政公社の国民サービスの向上とユニバーサルサービスの確保についての意見書の提出についての提案は、内容の朗読により説明にかえさせていただきたいと思います。 郵政公社の国民サービスの向上とユニバーサルサービスの確保についての意見書。 郵政事業は、 132年にわたって郵便事業、郵便貯金事業、簡易保険事業の三事業一体で、非営利の国営事業として営まれてきましたが、昨年4月1日に、日本郵政公社に移行されました。 郵政公社の事業目的から「公共の福祉の増進」が削除され、事業の効率的運営が追及され営利目的に偏った事業内容となる等、国民サービスの低下が懸念されています。 「経営自由度の高い公社」であっても「郵便局は国民生活を支えるネットワークであり、国民共通の財産として発展させる」ことが求められています。 つきましては、下記事項を強く求めるものであります。 1.郵政三事業に関する各事業法第一条に規定された事業目的(公共の福祉の増進)を公社の下でも積極的に発展させること。 2.第三種郵便・第四種郵便など、社会福祉的に安い料金制度を維持継続すること。 3.生活のネットワーク(ユニバーサルサービス)である郵便局は、過疎地や地方だけではなく、都市部でもかけがえのない公的金融機関となっている。「採算がとれない」からとの理由で郵便局の統合や廃局など、国民に不便や痛みを与えないこと。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。 平成16年3月23日、多治見市議会。衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣あて。 以上、議員の皆様の御賛同を心からお願い申し上げます。(拍手) ○議長(春田富生君) 次に、13番 水野由之君。    〔13番 水野由之君登壇〕(拍手) ◆13番(水野由之君) 発議第2号 イラクからの自衛隊引き揚げを求める意見書については、案文を朗読して提案にかえたいと思います。 イラクからの自衛隊引き揚げを求める意見書。 イラクに対する戦争が開始されて1年になります。昨年11月29日には、ついにイラクで職務を遂行していた外務省の奥大使及び井ノ上一等書記官が殺害される事態にいたっております。イラクでは民間人の犠牲が一万人を超え、医療・水道・電気なども不足、さらに劣化ウラン弾使用による放射線汚染も深刻です。現地ではフセイン元大統領の拘束後もテロ等が頻発し、非戦闘地域が一瞬にして戦闘地域に変わり得る状況であります。 政府は既に自衛隊派遣を行っていますが、日本外交に求められるのはブッシュ政権を国際協調路線に引き戻すことであり、少なくとも国連主導による戦後復興の大義がなければ自衛隊派遣の国民的理解は得られません。 日本は、「イラク特措法」に基づく支援体制を抜本的に見直し、新たな国連安保理決議の採択などを通じた国連主体の人道・復興支援を進めるとともに、イラク国民による速やかな政権樹立をめざすべきです。 よって、政府はイラクから自衛隊を引き揚げさせるべきであります。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。 平成16年3月23日、多治見市議会。衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、防衛庁長官、内閣官房長官あて。 以上でございます。 皆様の賛同をよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(春田富生君) 次に、14番 中山勝子君。    〔14番 中山勝子君登壇〕 ◆14番(中山勝子君) 65歳まで働ける雇用環境の整備を求める意見書につきましては、案文を朗読させていただき、説明にかえさせていただきます。 日本は、2007年には総人口の約3人に1人が、60歳以上の高齢者となることが見込まれている。わが国の経済社会の活力を維持するためには、意欲と能力がある限り年齢にかかわりなく働き続けることのできる社会の実現を図り、できるだけ多くの高齢者が経済社会の支え手としての役割を果たしていくことが必要不可欠となっている。しかしながら、わが国において、何らかの形で65歳まで働ける場を確保している企業の割合は全体の約70%、そのうち希望者全員が65歳まで働ける場を確保している企業は全体の約30%にとどまっている。また、現下の厳しい雇用失業情勢では、中高年齢者は一旦離職すると再就職は大変に困難な状況にある。 国及び政府においては「団塊の世代」の高齢化や厚生年金の支給開始年齢の引き上げなどを踏まえ、高齢者が何らかの形で65歳まで働き続けることができるようにするため、下記のような定年年齢の引き上げなどの法的整備や再就職促進策などの高齢者の雇用環境整備等、所要の措置を講ずるよう強く求めるものである。                 記 1.定年年齢の引き上げなどの継続雇用制度の導入が図られるように高年齢者雇用安定法の改正を行うこと。 2.これらの制度の導入に向けた事業主の取り組みに対する財政上の支援策を講じるなど、円滑な制度の導入・整備に努めること。 3.高齢期には、個々の労働者の意欲、体力等個人差が拡大し、その雇用・就業ニーズも多様化することから、多様なニーズに対応した雇用・就業機会が確保されるよう、短時間勤務の導入や多様就業型ワークシェアリングの導入について支援策を講じること。 4.ハローワークや民間団体、NPOとの連携を図りつつ、職業紹介等の就労に関する相談、就労機会の提供、情報提供等の総合的な就労支援を行う窓口として、シルバー人材センターを活用し、高年齢者をサポートすること。 以上、地方自治法第99条の規定に基づいて、意見書を提出する。 平成16年3月23日、多治見市議会。衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、厚生労働大臣あて。 皆様の御賛同をどうぞよろしくお願いいたします。(拍手)          -------------------- ○議長(春田富生君) これより質疑を行います。 最初に、発議第1号 郵政公社の国民サービスの向上とユニバーサルサービスの確保についての意見書の提出について、質疑はありませんか。 24番 三宅 昇君。 ◆24番(三宅昇君) 簡単なことをちょっとお尋ねします。二つあります。 一つは、郵政の3事業のうちに郵便貯金事業がありますね。この郵便貯金の事業について、民業を圧迫をしているという指摘もありますが、このことについてどのように思ってみえるかということを、意見をお聞きしたいと思います。 それから、もう一つは、小泉内閣、郵政の民営化を叫んでおられます。これに対してどのような考え方を持ってみえますか。 この二つをお尋ねをいたしておきます。 ○議長(春田富生君) 21番 二和田美枝子君。    〔21番 二和田美枝子君登壇〕 ◆21番(二和田美枝子君) それでは、ただいまの質問にお答えをしたいと思いますが、的確な答弁ができるかどうかあまり自信がございませんが、郵便貯金事業が民間を圧迫しているかどうかということが質問の一つだったと思いますが、圧迫をするというか、最近の金融業界の業種というのは大変増えておりますので、その中の一つとして郵便貯金事業も住民の皆さんの身近な窓口として御活躍いただいているというふうに思っているわけで、それは公平にそういった事業を運営しているというふうに理解しております。 それから、もう一つ、民営化についてですけれども、日本共産党としては、党としては民営化については賛成をしておりません。しかしながら、この意見書では、こういった公社に移行するに当たって、そういった本来的な役割を捨てることのないようにということで意見書を提出したいという趣旨だというふうに考えておりますので、よろしく御理解いただきたいと思います。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、発議第2号 イラクからの自衛隊引き揚げを求める意見書の提出について、質疑はありませんか。 24番 三宅 昇君。 ◆24番(三宅昇君) これもちょっと難しい意見書です。ですが、立場の違いがありますので、ちょっと四、五点お聞きします。 まず、提案者の水野議員さん。あなたは民主党所属の議員でありますので、大体基本的な考え方はわかっていらっしゃると思うんですが、一つはまず、民主党さんは、イラク復興支援特別措置法、これに反対をされたわけでございます。この反対の理由の骨子をまず簡単に述べてもらいたい。それが一つです。 それと、PKOの国連平和維持活動というのがあるんです。これと今のイラク復興支援特別措置法、これとの違いがわかったら説明してもらいたい。 それと、リスクが伴うのは、PKOもイラクの措置法も同じではないかと、私は思っておるんです。その点につきまして、ちょっと説明をしてもらいたい。このように思います。 そして、一番大事なことをお尋ねするんですが、自衛隊の派遣、今行ってみえるの、この人道復興支援活動、これが目的であると、私らは思っておる。あなたは、何が目的で行っているかと思ってみえますか。わかりましたら、説明してもらえませんか。 もう一つは、今の説明ありましたわけですが、国連の主導によって戦後復興の会議がなければ、自衛隊派遣の国民的理解は得られないと、こんなようなことが書いてあったと思うんですが、この今の自衛隊派遣につきましては、国連決議、安保理決議の1483、これの全会一致の決議によりまして、それを受けて日本政府は国会の議決をいただいてこの法律を制定して、今、自衛隊は行っておるわけです。だから、私どもから見ると、国連の総意も、その要請に基づいて自衛隊がイラクに派遣をされていると、こういうふうに認識をしておりますが、あなたはどのような認識でいらっしゃいますか。 済みませんが、ようけい申し上げましたが、よろしくお願いします。 ○議長(春田富生君) 13番 水野由之君。    〔13番 水野由之君登壇〕 ◆13番(水野由之君) 幾つかたくさん大きな問題で質問をいただきましたので、しかしながら、答えられないと言うか、わからないものはわからないというふうに正直に申し上げなければなりません。 まず、意見書そのものについて、民主党だから出したのかというような御意見でしたけれども、民主党だから出したのではありません。一市民として平和を求めたい、イラクから自衛隊をすぐ引き揚げるべきだというふうに考えておりますので、多治見市議会の中で議論をしていただいて、この意見書を政府へ送りたいと、このような立場ですので御理解を賜りたいと思います。 さらに、最初の質問の、措置法反対はどういう理由なのかということでございますが、結局のところ、イラクが戦場であるかどうか、非戦闘地域があるのかないのかというのが特別措置法に関する自衛隊が行けるか行けないかというところの分かれ目だろうと思っておりまして、措置法反対の主たる第一の理由は、イラク全土が戦闘地域になっているということだと理解しております。 それから、二つ目のPKOについての違いは、先ほど言いましたように、わからないのでお答えできません。 そのほか、リスクの問題、人道復興の問題、国連決議との兼ね合いですけれども、人道復興はいかなる形でなし得るか、そして、それに伴うリスク含めてどういうふうに対処するかという点については、例えば、アフガニスタンにおけるこの間の日本及びNGOだとか市民の皆さんの援助だとか、そういうものを少なくとも参考にしていただきたいというふうに思っております。これは自衛隊派遣ではなくて、まさしく、市民の皆さんのNGOが、精力的にアフガニスタンにおける緑の復興だとか、あるいは、雇用の対策だとか、そういったところに大きく寄与しているわけでございまして、少なくとも自衛隊、あるいは、軍隊という形での支援復興ではない、このように考えています。 国連の決議につきましても、集団的安保保証なり、あるいは、集団的自衛権の発動としての国連の決議であったかどうかという点は不明だというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(春田富生君) 24番 三宅 昇君。 ◆24番(三宅昇君) 今、提案者は、民主党の所属の議員だからこういったものを出したものではないと、一市民として出したとおっしゃったんですが、そのことはちょっとおかしいんじゃないでしょうかね。 あなた、れっきとした民主党の多治見市議会議員として出ていらっしゃる。そのことを抜きにしてこういうことは考えられますかね。それ、もう一遍、民主党とあなたの立場の正当性について、もう一遍自分で答えてもらえますか。一つは。 それから、もう一つは、PKOで、これ平和維持活動ですね、国連の。これ、日本の自衛隊が行ったんです。カンボジアなんか行きましたわね。それから、東ティモール。非常に評価を得てみえるんです。こういう活動、こういったものをあなた方は、党を含めて、拒否されておるんですか。それを一遍はっきりしてもらえんでしょうかね。 それともう一つは、私どもは、今回のイラクの自衛隊派遣につきましては、あくまでも人道復興支援であって、戦争に行ったのではない。武力行使を目的に行ったのでもない。治安維持に行ったのでもない。こういうふうに認識をしておるんですが、あなたはどういう認識で、自衛隊が今イラクに行っておるかと、あなたの御認識を示してもらえんですか。以上。 ○議長(春田富生君) 13番 水野由之君。    〔13番 水野由之君登壇〕 ◆13番(水野由之君) 最初の御質問の民主党だからなのか、市民だからなのかという御質問ですけども、もちろん民主党という立場を捨ててるわけではありません。民主党の立場で御意見を申し上げた上で、この議会で意見書が採択されれば、それは多治見市議会としての意見書の採択になるわけですから、そういう御理解で私はいいのではないかというふうに思っております。民主党だから何でもかんでも反対するというようなつもりはございません。 それから、やはりPKOについては、これは条件と内容が全然違うと思いますので、ちょっと私自身答えられません。PKOと今度のイラク特措法との違いとか、どういう条件でそれができなかったのかということは、私はその点について、残念ながら、勉強しておりませんので、ただ、条件が違うだろうというふうに思っております。 人道復興については、やはり最終的な問題は雇用の問題だというふうに思っております。少なくとも、自衛隊がなぜイラクへ行ったのかという点について言えば、それが必ずしも自衛隊じゃなくても人道復興はできるはずですし、雇用の確保、あるいは、イラクにおける平和の地域をつくっていくことはできるというふうに思っております。以上です。 ○議長(春田富生君) 5番 各務幸次君。 ◆5番(各務幸次君) 水野議員に1点だけ確認をしていきたいと思いますし、見解をお尋ねしたいと思いますけれども、国連高等弁務官の緒方貞子さんが本でも書いてみえますけども、ここに国連安保理決議の採択などを通じたとあるわけですけども、いわゆる、国連機能が今働いてないんじゃないかということを、緒方貞子さんが強く述べられております。私も、その言葉どおりじゃないかなというふうに思います。 常任理事国が拒否権を使ったりということが、最近非常に多くなりましたけども、本当に国連が、こういったイラクの問題で速やかに対応できるのかどうかということを考えますと、私はノーと言わざるを得ません。その点について、国連の機能について、今どのようにお考えになってみえるのかお尋ねをしたいと思います。以上です。 ○議長(春田富生君) 13番 水野由之君。    〔13番 水野由之君登壇〕 ◆13番(水野由之君) 国連そのものの存在意義と言いますか、国連のあり方に対して質問されましても、この意見書の中ですぐ答えるというわけにもいきませんけど、私自身が。ただ、今の国連が、国連安保理の決議が、今回の場合は、イラクへの派遣については、言わばアメリカの言いなりになってしまったということが言えると思います。したがって、大義なき戦争だとか、大義なき自衛隊の派遣だとかいうようなことになってしまいますので、国連安保理における結果が、先日も国連の議長さんがお見えになったんですかね、必ずしも明確な答弁が、国会でもなされたというふうに思っておりません。以上です。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、発議第3号 65歳まで働ける雇用環境の整備を求める意見書の提出について、質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) これをもって質疑を終結いたします。          -------------------- ○議長(春田富生君) お諮りいたします。ただいま議題となっております、発議第1号から発議第3号までは、会議規則第36条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、発議第1号から発議第3号までは、委員会の付託を省略することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) これより討論を行います。 討論の通告がありますので、順次発言を許可します。 最初に、12番 井上あけみ君。    〔12番 井上あけみ君登壇〕(拍手) ◆12番(井上あけみ君) 市民ネットワークとしまして、発議第2号 イラクからの自衛隊引き揚げを求める意見書案に対する賛成討論を行います。 昨年の3月、米英のイラク戦争突入に危機感を募らせていた市民団体から請願を受けて、当市議会は、7日の本会議冒頭にイラク問題の平和的解決を求める意見書の提出を賛成多数で採択しました。その内容は、日本国憲法第9条を引用した上で、さらに、私たちは今こそ憲法の精神にのっとり、イラクの大量破壊兵器開発疑惑問題については、軍事力によらずあくまで平和的解決によるべきと考え、日本政府がそのために国際社会において積極的な役割を果たすことを求めますと結んでいます。 残念ながら、小泉首相率いる日本政府は、先制攻撃したアメリカをいち早く支持し、さらに米英の占領を支持し、アメリカの要請によって、現在、 550名の自衛隊員をイラク サマワに派遣しています。自衛隊をイラクに送り出す根拠は何もありません。攻撃の理由とした大量破壊兵器はいまだ見つかっておらず、今では、その存在を信じる人は皆無です。イギリスでは世論は大反対。イラク戦争は国際法に違反しているということで、裁判も起こされています。スペインは国民の9割が反対しているイラク派兵を強行した政権が交代。新政権は国連主導に変えなければ軍を撤退すると述べていることは、皆さん御承知のことです。また、一貫してアメリカを支持して軍を派遣しているポーランド政府も、だまされて不快だと述べています。アメリカでも、ブッシュ大統領を断交する動きが高まってきています。 そして、この詐欺のような戦争に日本は加担していると言われても、仕方ありません。復興支援を旗印にして宣伝をしておりますが、イラク特措法では、自衛隊の任務を復興支援だけでなく、米英軍の後方支援も明記されており、この方が主な任務と言ってよいでしょう。私は、今回の派遣に一番危機感を持っているのは自衛隊員の多くと、祈るような気持ちで夫や息子を送り出したその家族ではないかと考えています。行かせたくない。無事に帰ってきてほしい。また、無事に帰ってきたとしても、イラク全土は劣化ウラン弾のすさまじいウラン原子で汚染されています。広島の原爆の放射性原子の3万倍と言われているこの放射性原子によって、確実に彼らは内部被爆し、後年影響が出てきます。国を守るというのは彼らの任務ですが、彼らを危険から守るのは、私たち国民であり、政治にかかわる者の務めです。自国民の声が高まり、これを受けた政府の命令があれば、彼らは引き返すことができます。私たち地方議会は、政府の動きを単に黙認するのではなく、先を見る目を持ち、より市民に近い立場から、その声を政府に届ける使命を持っていると考え、この意見書が日本政府に届けられるよう、議員の皆さんの賛同を心からお願いして、私の賛成討論といたします。(拍手) ○議長(春田富生君) 次に、24番 三宅 昇君。    〔24番 三宅 昇君登壇〕 ◆24番(三宅昇君) 私は、発議第2号 イラクからの自衛隊引き揚げを求める意見書に反対の討論を行います。 今、イラク南東部のサマワに自衛隊が派遣されております。派遣された自衛隊は、現地住民との良好な関係を築くために、誠実な努力を重ねながら医療、浄水、給水、学校などの公共施設の復旧整備、人道復興関連物資の輸送を行いつつあります。 今回の自衛隊イラク派遣は、昨年7月の通常国会で可決されたイラク人道復興支援特別措置法に基づいて行われているものです。この法律は、国連決議1483を踏まえて国会に提出されたものでありました。この国連決議1483は、イラク戦争に反対したフランスやドイツも賛成し、全会一致で採択されたものでした。国際社会が一致して、国連加盟各国へイラク再建への支援、協力を呼びかけたわけでありました。私たち、公明党は、平和で民主的なイラクを再建するために、国連加盟国である日本が人道復興支援に参加することは最も大切なことであると考えております。また、日本も国際社会の一員として、できる限りの支援をする責務があるとも考えております。 我が党の神崎代表は、昨年12月20日、サマワを日本の国会議員として初めて訪問し、現地を視察してまいりました。その結果、サマワ地域では、オランダ軍を始め占領当局に対する反感が低く市民との関係は良好であること。戦争後市民の武装蜂起やテロ攻撃は一度も発生していないこと。給水、浄水、病院や学校など公共施設の修復など、多様な支援ニーズが存在し、イラク市民の自衛隊が行う人道復興支援に対する期待が高いこと。これらの現地状況並びに先遣隊の報告など、慎重に考慮し、自衛隊のイラク派遣を決断したわけでありました。報道などで御存じのとおり、サマワでは、官民挙げて自衛隊派遣を歓迎し、その人道復興支援の進展を見守っているのであります。 先日来日したアナン国連事務総長は、日本の自衛隊のイラク派遣について、困難な議論を経ての自衛隊派遣を評価する旨を述べておられました。自衛隊は、あくまでもこれからの民間による本格的支援活動への足場づくりに汗を流しているのです。崩壊したイラクを立て直すために世界37カ国とともに働いているのです。しかし、現地では危険がないとは言えません。日本国中が心配しているのも事実であります。私たちも、隊員の方々が任務を見事果たされまして無事に帰国されることを心から願っているものでございます。後年、イラクの子どもたちを含め多くの人々から自衛隊派遣が感謝されるときが来ることを期待をいたしまして、私の意見といたします。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(春田富生君) 21番 二和田美枝子君。    〔21番 二和田美枝子君登壇〕(拍手) ◆21番(二和田美枝子君) 私は、発議第2号 イラクからの自衛隊引き揚げを求める意見書案に対する賛成討論を行います。 イラク戦争をとめることは緊急かつ切実な問題です。去る3月20日は、イラク戦争開始から一周年という日に当たります。多治見市では、市民有志の反対集会、デモ行進が行われました。これは日本全国、そして、世界中で平和を求める人々の願い、統一行動としてあらわされた貴重な一日となったわけであります。世界各地でイラク戦争反対、占領の早期終了を訴える大規模なデモや集会が行われました。大量破壊兵器があるというアメリカの作り話にだまされたという派兵国ポーランド。イタリアでは、ローマに 200万人が集まり、戦争ノー、テロリズムノー、イタリア兵のイラク撤退を叫び、スペインでは、バルセロナで20万人、首都マドリードでは6万人が「家に帰ろう」のプラカードを手に行進しました。イギリスでは、10万人、「ブレアは辞任せよ」「もう、うそはごめんだ」のスローガンを唱和しました。米国でも数10万人、中南米や中東諸国でも「占領を続けてイラク人の血を流させるな」などのスローガンが掲げられました。そして、エジプトの集会では、日本の自衛隊派兵について、エジプトの多くの人に衝撃を与えていると批判の声が上がったそうであります。 日本の平和憲法第9条をなし崩しにする小泉自公政権は、米英のイラクへの侵略行為に力を貸すものであり、テロなどの犠牲者は増えるばかりです。自衛隊を引き揚げさせ、米英軍の占領行為をやめさせることが、真に平和なイラクの国を取り戻すことになり、日本が世界の平和に貢献することになるのです。イラクへの支援は、国連中心の支援活動となった後、それからでも決して遅いことはなく、むしろイラクの人々にとっては、心からそれを望んでいるのです。我が国の一般国民は、このイラク戦争の過激化で、子や孫が戦争に行く時代が来るのではないか。日本がテロの標的になっていくのではないかと不安を募らせています。 確かにイラクでは、フセイン政権は大変問題がありました。その行為をやめさせることについては貴重な体験ではありましたが、これ以上アメリカの追従を日本が行っていけば、イラクの地からこのような自衛隊を引き揚げていかなければ問題はますます大きくなっていくのではないでしょうか。 まず、この意見書の内容にあるように、自衛隊を引き揚げることからこの問題の解決を図っていくべきだと考え、この意見書に賛成の討論とさせていただきます。 以上、よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(春田富生君) ほかに討論はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) これをもって討論を終結いたします。          -------------------- ○議長(春田富生君) それでは、これより採決を行います。 最初に、発議第1号 郵政公社の国民サービスの向上とユニバーサルサービスの確保についての意見書の提出については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、発議第2号 イラクからの自衛隊引き揚げを求める意見書の提出については、反対討論がありましたので、起立により採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(春田富生君) 起立少数であります。よって、本案は否決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 次に、発議第3号 65歳まで働ける雇用環境の整備を求める意見書の提出については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(春田富生君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。          -------------------- ○議長(春田富生君) 以上をもって、本定例会に付議されました事件はすべて議了いたしました。 本日の会議はこれをもって閉じ、平成16年第1回多治見市議会定例会を閉会いたします。    午後2時24分閉会          -------------------- 上記会議の顛末を記録し、相違なきことを証するためここに署名する。   平成16年3月23日                多治見市議会議長  春田富生                多治見市議会議員  若尾円三郎                多治見市議会議員  加藤信弘...